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長男との凸凹コンビ
昨日、スーパーで買い物中
「卵はある?」
と、長男に聞かれて
「あ〜かごに入れたよー」
と私が返事をした後、前を歩く長男が
「うずら、ないなぁ」
と言うのが聞こえた。
『何に使うんだろうなぁ』
と思いつつ
「水煮?生がいいの?」
と聞きながら、後ろからついて歩くと
魚介類売り場に向かうので、つい私の口から出てしまった。
「あ〜
うずらじゃなくて、いくらね」
ちゃんと聞こえてしまったらしく、彼は前を向いたまま首を傾げながら止まりもせずに、ゆっくり歩く。
ちょっとムカつく私
きっと『また始まった』と思ったよね。それを口に出さないのは、優しさなのか呆れてるのか分からないけど、良い方に取りましょうかね。
言い訳だけどさ…
卵の話の後だったのと、マスクはしてるし、向き合ってないし…思い込みがあって、とんだ聞き間違え。だいぶ違う。
たぶん、まだ耳は遠くなってはいないと思うし、私は天然で思い込みが激しいからね。
そう言えば、今夜は奮発して好きな物ご馳走するよって私から話してあったから、彼が好物のいくらを探すのは当然だった。ひとり笑いをする私。
「あとは酢の物かな」
と言われて、きゅうりはあるし…生わかめとカニカマを追加した。いつもはタコだけど、売り切れてるから変更して、ちょっとアレンジ。
たっぷり作った酢の物は夕食にて完食
*******
2、3歳の頃
雲を見上げて
「コツンって、いったかな
イテって、言ったかな」
なんて話していたっけな。
保育園の行事で
『忍者ごっこの日』があった。
子どもたちは黒ずきんを被って新聞紙の剣でチャンバラごっこをする。
楽しそうと思った私とは裏腹に、長男は俯いたまま、ガンとして参加しない。
先生が誘ってくださり、私と一緒に焚き火の前で焼き芋の番をしていた。ちょっと、せつなかった。
『忍者ごっこ』が終わった頃になってから、彼は"忍者の先生"に新聞紙の剣で向かって行った。
どうやら
黒ずきんが気に入らなかったらしい。
小学1年生
引っ込み思案みたいだったけど、迷子になった時には、自分だけで"子ども110番の家"に行けたよね。
高学年ごろ
次男と3人で一緒に行ったディズニーランドでは、方向音痴な私の道案内をしてもらった。
中学1年生
部活から帰って来て、疲れて玄関で仰向けに寝そべったまま
「しゃべらせてー」
と言って、お風呂を後回しで初部活のアレコレを語っていた。
*******
今や、彼はシェフで
私はスーシェフってところでしょうか。
阿吽の呼吸で
あまり語らずにキッチンに立つ
手のこまない家庭料理
草食系 キリンくんのような息子
その足元にまとわるネコくん
たとえると、私は何だろう
じっとしていられない小動物
いつか形を変えるであろう家族だからこそ、今を楽しもう。
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