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Photo by
ayakonishihara
ドッジボールと図書室
小学校の休み時間は、校庭でドッジボールをするのが好きでした。
2時間目と3時間目の間の15分も、お昼休みも放課後も、クラスの女の子たちが2つのチームに分かれて戦ったり、他のクラスと対抗したりを楽しんでいました。
3,4年生の頃、誕生日会を開いて友達を家に呼んで、お昼ご飯やケーキを一緒に食べる会が流行っていました。
私もやってみたくて、祖母に頼んで開催してもらいました。
商売をしていた両親は、家から少し離れたお店で生活をしていたのですが、きっと祖母が父に頼んで、お店で出すような品々を用意してくれたのだと思います。
クラスメイト達と一緒に、ワイワイと食べたり喋ったりしていたのですが、ドッジボールチームの中心になっていた子が
「〇〇(私の名前)!! こんなにごちそう出してもらったら
ドッジボールのチーム内で優遇しなくちゃね!!」
『なんだそれ!』
『ドッジボールは実力で勝負でしょ!』
これは心の声であって、その子には言わなかったけれど。
その後は、私はクラスのドッジボールには参加しなくなり、休み時間は図書室で本を読むようになりました。おかげさまで魅力的な本の世界に触れて、自分だけではとても経験できない、新しい魅力的な物語に入っていくことも大好きになりました。
ドッジボールは、町内のチームに入って、放課後と休みの日に家の近くの公園で練習する様になりました。チームメイトのお父さんがコーチをしてくれた学年を跨いだチームで、6年生の時には地区予選で優勝し、市子連に出場することができました。
道はひとつではない
転んでも、ただでは起きない
あの時、この大切なことを教わったように思います。