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足るを知る

おばあさまが退院してきた。

腰椎圧迫骨折で入院先の主治医から説明を聞くにつけ"食べられるから治りが早かった"と実感した。

以前「食べるために生きてる」なんて言ってたくらい好きだからね。

そうは言っても、お年頃的に骨粗鬆症の検査結果数値が低かったので薬が増え、その内の一つが
"火曜日の起床時に飲む薬"

薬を飲んでから少なくとも30分間は横にならずに、水以外は飲食しないで下さいと書いてある。説明書と一緒に本人へ渡しながら伝えるのは、油断するとすぐに横になちゃうから。

コルセットを"装着"して朝食。
コルセットは2月末まで続ける。
ポータブルトイレの"香"が厳しいので、空気清浄機を24時間運転にした。

それ以外は入院前と変わらないのだけど、私の心持ちが変わった。
『おばあさまが居る事を意識しない』
ようになれたんだ。

退院した日に
『昨日までと同じにしよう』
と思ったのが良かったようなんだ。
noteと刺繍のおかげさま

これは大きい
イライラが減ってマイペースになった。

「1月24日。父親が天国へと旅立ちました。生前みなさんには大変お世話になりました。
実はここ20年、息子であるボクと親父の関係は、決して良好と呼べるようなモノではありませんでした。ルールを守れない父親に対して、どうしても許せないことばかりでした。昨年の初めごろ、ステージ4のがんを宣告され、そんな時にインドの瞑想に出会い、自分の内側と向き合う中で、親父との関係について考えました。そして、大っ嫌いでも愛してるんだと気づきました。大っ嫌いでも感謝しているんだと気づきました。大っ嫌いでも地獄は見せたくないと思いました。大っ嫌いでも親父はきっとボクに会いたいはずだと気付きました」「そしてすべてを受け入れることにしました」と、父親との関係について明かし、入院中の動画を公開した。

EXILE ATSUSHI

この記事を見て、モヤモヤしている霧が少しだけ晴れたように思う。まだまだ私には"すべてを受け入れる"までは出来ないけど、苦手な母と一緒に暮らして世話をすると決めたのは、他ならぬ私なんだからさって、良い意味で開き直ってみる。


たくさんの人の支えがあって、介護も仕事も在宅で出来て、生活が成り立っている。

食べて寝て、笑って怒って
今あることで足りていると思い出して、平穏な毎日を続けたい。

欲張っても良い事はひとつもない。


刺繍が上手になったら…
身近な人にプレゼントしたいから…
腕を磨こう。

窓の外で葉が揺れていた


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