足るを知る
おばあさまが退院してきた。
腰椎圧迫骨折で入院先の主治医から説明を聞くにつけ"食べられるから治りが早かった"と実感した。
以前「食べるために生きてる」なんて言ってたくらい好きだからね。
そうは言っても、お年頃的に骨粗鬆症の検査結果数値が低かったので薬が増え、その内の一つが
"火曜日の起床時に飲む薬"
薬を飲んでから少なくとも30分間は横にならずに、水以外は飲食しないで下さいと書いてある。説明書と一緒に本人へ渡しながら伝えるのは、油断するとすぐに横になちゃうから。
コルセットを"装着"して朝食。
コルセットは2月末まで続ける。
ポータブルトイレの"香"が厳しいので、空気清浄機を24時間運転にした。
それ以外は入院前と変わらないのだけど、私の心持ちが変わった。
『おばあさまが居る事を意識しない』
ようになれたんだ。
退院した日に
『昨日までと同じにしよう』
と思ったのが良かったようなんだ。
noteと刺繍のおかげさま
これは大きい
イライラが減ってマイペースになった。
この記事を見て、モヤモヤしている霧が少しだけ晴れたように思う。まだまだ私には"すべてを受け入れる"までは出来ないけど、苦手な母と一緒に暮らして世話をすると決めたのは、他ならぬ私なんだからさって、良い意味で開き直ってみる。
たくさんの人の支えがあって、介護も仕事も在宅で出来て、生活が成り立っている。
食べて寝て、笑って怒って
今あることで足りていると思い出して、平穏な毎日を続けたい。
欲張っても良い事はひとつもない。
刺繍が上手になったら…
身近な人にプレゼントしたいから…
腕を磨こう。