「新たな年明け」

新年初っ端、神社に向かっていた。無論初詣の為だ。

 神社の境内まで石造りの階段が用意されていた。多くの参拝客で賑わっており,僕も例に倣ってゆっくりと登り始めた。

 長い境内までの階段を白い息を吐きながら,登っていく。どうしてこうも神社の階段はどこも長いのだろう。

 神様のご利益というのは苦労して手に入れろという事だろうか。そうこうしているうちに目的地に着いた。

 目の前に堂々と存在している本殿は人混みでは隠しきれないほど神聖な空気漂っていた。

 お賽銭を投げ入れて,柏手を叩いた。どうか一年を無事に過ごせますように。

 ちなみにおみくじは小吉だった。

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