002-1.80代女性の学童期振り返り
こんにちは、YoYoです。
いつもありがとうございます。
今回はタイトルの事例から得た学びについて。
老年期の相談対応において、
"回想法"
という過去の振り返りを行うことがあります。
目的は、
・本人のルーツを掘り下げるため
の場合もあれば、
・快刺激を想い起こすため
の場合もあり、様々です。
北海道のとある街にて対応する中で、
彼女(Tさん)の10代前後の話に。
当時はまだ終戦前
5人兄妹の末娘として産まれたTさんは、
実の家族から棄てられたそう。
ダンボールに入れられ、河川敷に。
引き取られた先は、とある島の町で、当時としては比較的余裕のある家だったのだと。
T 「島に移ったから、逃げたくても逃げられなかった…漁船の人も助けてくれなくてね。子供の言うことだしね。」
悔しい想いも色々したのだと。
戦争を直に経験していない世代としては、一人一人の当時の実体験はそれぞれ衝撃を受けますが、Tさんの話は特に印象に残っています。
Yo 「実の家族とはそれきりですか?」
T 「そうね、当時はまだ戦争中だったし、生きてるかも分からないの」
「でも感謝してる、ダンボールに入れてくれて。当時はダンボールも貴重だったからね。」
聞けば、同じような境遇の方は近くにもいた様子。ダンボールのおかげで寒さも凌げたし、引き取り先にも出会えたのだと。
ただただ勉強になるばかりでした。この話を伝えてくれたTさんには感謝を伝え、その後の就職時代から結婚の話と明るい話に転換し、過去の振り返りを終えました。
このような話こそ、私たち世代から、さらに若い世代へと伝えていきたいな、と考えています。
当時の社会全体の混乱、娘様を棄てる選択をとることになったTさんの親世代の葛藤等は想像するしかないですが、Tさんがダンボールを通して感じた親の愛情も含めて…。
・終戦前後の実体験からの学び
次回以降のTさん記事では、大怪我を抱えながらも歩くチカラを保つための目標や取り組み、などを紹介する予定です。
良ければ、今後もよろしくお願いします。
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