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詩『老眼』

俺にとって
急いで読まなきゃ、略して(?)
「生き急ぐ」というのは、細かい文字が並ぶ、
まるでラーメン屋の行列のような名作を貪り食う、
というもの。

若者だって、老成した眼を持てる。
哲学は良い、だから
熱いうちに打て、寸鉄の如く。

またとない機会をスマホに奪われるな、
恋されるな、双眸をそういうもので
失ってはいけない。

読書の秋、いや
秋とは言わず、365日。
筆耕硯田に憧れて、
高鳳漂麦の日々に埋もれた
偉人達の告白を眼で読む。
老眼、とは褒め言葉だ。

ブルーライトにやられる、、、
危急存亡の秋。
心眼に千里を歩かせ、旅させて、
現実世界より派手な景色を
手のひらサイズの文庫本に求める。
一日一日、尽きることないこの一日を
老眼を養うことに費やしている。



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