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ChatGPT(というかLLM)は論理的な推論が苦手。新井紀子先生の課題をやらせてみた



この問題、全国の高校生の平均正答率が27%。中学生では12%。よく読んで考えれば分かる問題(引き算と掛け算の組み合わせ)なんですが、問題文をちゃんと読まずに回答したのかなと言う結果です。
国立情報学研究所の新井紀子氏が「教科書が読めない子供たち」という本で警鐘をを鳴らしています。
スマホをキーワードをぱぱっと拾い読み(AI読みと言うようです)し、ちゃんと考えない子供が増えているとしています。有名な本なので読まれた方もいらっしゃるかと。
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で、この問題をChatGPTにさせてみました。
結果は、中高生と一緒。見事に外れです。
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以下、ChatG@Tの回答です。LLMの推論方法(パターンマッチング)と限界が分かって面白いですよ(少々、長文ですが)
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次の文を読みメジャーリーグの出身国を表すのはどれでしょうか?
 メジャーリーグの選手の内、28%はアメリカ合衆国以外の出身国の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%を占める。
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1.アメリカ合衆国720人、外国人選手280人、ドミニカ共和国35人
2.アメリカ合衆国72%、ドミニカ共和国9.8%、ベネズエラ6.4%、その他11.8%
3,アメリカ合衆国36.6%、外国人選手28.0%、ドミニカ共和国35.4%
4.アメリカ合衆国28.0%、ドミニカ共和国35.4%、ベネズエラ22.7%、その他13.9%
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ChatGPT
メジャーリーグの選手の内、28%がアメリカ合衆国以外の出身で、その中でドミニカ共和国出身が最も多く35%を占めるという情報から選ぶべき選択肢を見つけるために、情報を分析します。
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選択肢1では、外国人選手が280人とされていますが、ドミニカ共和国出身の選手数が具体的にどれだけを占めるかのパーセンテージが示されていないため、この情報だけからは判断が難しいです。
選択肢2では、アメリカ合衆国が72%であり、ドミニカ共和国が9.8%とされていますが、これは全選手に対するパーセンテージであって、外国人選手に占める割合ではありません。
選択肢3では、外国人選手が28.0%であり、その中のドミニカ共和国出身の選手が35.4%となっており、問題文の情報と一致しています。
選択肢4では、アメリカ合衆国出身の選手が28.0%となっており、これは問題文の情報と矛盾しています。
したがって、選択肢3が正しいと言えます。メジャーリーグの選手のうち、アメリカ合衆国以外の出身国の選手が28%を占め、その中でドミニカ共和国出身が最も多く、約35%を占めているという状況を正確に反映しています。
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User
良く考えて下さい。順を追って推論して下さい。step byy stepで
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ChatG.PT
問題文に基づいて、メジャーリーグの選手の出身国を分析するためにステップバイステップで進めてみましょう。
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ステップ 1: 全体のパーセンテージを理解する
メジャーリーグの選手のうち、28%がアメリカ合衆国以外の国から来ています。
ドミニカ共和国出身の選手が、この28%の中で35%を占めています。
ステップ 2: 各選択肢の分析
選択肢 1
アメリカ合衆国720人、外国人選手280人、ドミニカ共和国35人
この情報からは、ドミニカ共和国出身の選手が全体のどれだけを占めるか、また外国人選手全体の中でどれだけを占めるか直接的にはわかりません。
選択肢 2
アメリカ合衆国72%、ドミニカ共和国9.8%、ベネズエラ6.4%、その他11.8%
これは全体のパーセンテージを示していますが、ドミニカ共和国出身の選手が外国人選手全体の中でどれだけを占めるか(35%)という情報は含まれていません。
選択肢 3
アメリカ合衆国36.6%、外国人選手28.0%、ドミニカ共和国35.4%
この情報はアメリカ合衆国出身者と外国人選手の割合を示していますが、ドミニカ共和国出身者が外国人のうち35.4%を占めると誤解を招く表現が含まれています。正しい理解では、ドミニカ共和国出身者は外国人選手の中で35%を占める必要がありますが、選択肢の表現が不正確です。
選択肢 4
アメリカ合衆国28.0%、ドミニカ共和国35.4%、ベネズエラ22.7%、その他13.9%
この情報は、問題の初めの情報と一致しないため、不適切です。
ステップ 3: 正確な推論
問題文を正確に読み解くと、ドミニカ共和国出身の選手が外国人選手の35%を占めていることがわかります。これは、全外国人選手の比率に対する内訳である必要があります。
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私の前の説明では、選択肢の分析に誤りがありました。それを訂正し、問題の条件に基づいて正しい推論をします。
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外国人選手が全体の28%を占める。
ドミニカ共和国出身の選手が、その28%の中で35%を占める。
これを踏まえて、選択肢を再評価すると、私の初期の分析が不十分であったことが明らかです。正しい選択肢を導き出すために、外国人選手全体に対するドミニカ共和国出身の選手の正確な割合を計算する必要があります。
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しかし、提供された選択肢の情報は、この条件に直接合致するものではありません。正しい選択肢を決定するためには、ドミニカ共和国出身の選手が全体の28%の中で35%を占めるという条件に基づいて計算を行い、それに最も合致する選択肢を選ぶ必要があります。
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それでは、計算をしてみましょう。
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User
続けて
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ChatGPT
計算によると、ドミニカ共和国出身の選手がメジャーリーグ全体に占める割合は9.8%になります。これは、外国人選手全体の28%の中でドミニカ共和国出身者が35%を占めるという条件から導き出された結果です。
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しかし、この計算結果をもって直接選択肢を選ぶわけではありませんが、選択肢を再評価する際の重要な情報となります。
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選択肢を見直すと、
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選択肢1は具体的なパーセンテージではなく人数を示しているため、問題の条件との直接的な比較はできません。
選択肢2は全体のパーセンテージを示しており、ドミニカ共和国が9.8%と記載されていますが、これはドミニカ共和国出身者が全選手の中で占める割合であり、私の計算結果と一致します。しかし、これは外国人選手全体に占める割合の説明ではありません。
選択肢3と選択肢4は、問題文の条件に合致しない情報を含んでいます。
私の説明では、計算結果を用いて選択肢の正確な評価を行うべきでしたが、選択肢の内容と問題文の条件を混同してしまいました。正しい解釈に基づくと、問題文の情報と最も合致する選択肢を選ぶための直接的な計算や比較ではなく、問題文の条件を正確に反映している選択肢を見つけることが重要です。
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問題文の条件を満たすためには、外国人選手全体に占めるドミニカ共和国出身の選手の割合が35%であることがキーポイントです。しかし、提供された選択肢の中でこれを直接反映しているものはありません。
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したがって、私の以前の回答では、問題の意図を正しく捉えきれていなかったことが明らかです。問題文の条件を正確に分析し、適切な選択肢を指摘することが求められていました。選択肢の内容を正確に理解し、それぞれの選択肢が問題文の条件をどのように反映しているかを慎重に評価する必要があります。
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再度考えると、選択肢の中で直接的な数字のマッチングではなく、概念的な理解を基にした評価が必要であり、私の説明で不足していた点を認識しています。選択肢と問題文の条件を照らし合わせた上で、最も適切な選択肢を選ぶべきでした。 ​​
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前述の説明に基づき、再度選択肢を評価します。
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問題文では、メジャーリーグの選手のうち28%がアメリカ合衆国以外の国から来ており、その中のドミニカ共和国出身者が35%を占めていると述べています。この情報を踏まえて、選択肢を見直す必要があります。
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選択肢1では、具体的な人数が示されていますが、ドミニカ共和国出身者が外国人選手全体に占める割合についての情報は提供していません。
選択肢2は、アメリカ合衆国とドミニカ共和国の割合を示していますが、これは全選手に対する割合であり、問題文の「外国人選手全体の28%のうち、ドミニカ共和国が35%を占める」という条件には直接対応していません。
選択肢3と4は、問題文の条件と異なる情報を提供しています。
私の前の説明での計算は、ドミニカ共和国出身者がメジャーリーグ全体に占める割合を示していましたが、選択肢の適切な評価には至りませんでした。選択肢を正確に評価するためには、問題文に記載されている条件と選択肢がどのように一致するかを検討する必要があります。
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選択肢を改めて検討した結果、どの選択肢も問題文で与えられた条件「外国人選手全体の28%のうち、ドミニカ共和国が35%を占める」という条件を直接的に満たすものではありません。したがって、問題文と選択肢の間の一致を評価する際には、更なる情報や明確な説明が必要となります。
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このため、私の解釈や分析には不備があり、選択肢の正確な評価には至っていないことを認めます。選択肢を正確に理解し、適切なものを選ぶためには、問題文の条件を正確に反映し、それに基づいて選択肢を慎重に分析する必要があります。
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この状況に基づいて、選択肢の中で最も適切なものを指摘するためには、問題文の条件を満たす具体的な選択肢の再評価が必要となります。しかし、与えられた選択肢の中では、直接的な条件を満たすものが見当たらないため、問題の意図に沿った解釈を行うことが難しいです。
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User
最初に、アメリカとミニカの全体に占める割合を計算して下さい
ChatGPT
アメリカ合衆国出身のメジャーリーグ選手は全体の72%を占めており、ドミニカ共和国出身の選手が外国人選手全体の35%を占めるという条件から、ドミニカ共和国出身の選手がメジャーリーグ全体に占める割合は9.8%と計算されます。
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これにより、メジャーリーグ全体におけるアメリカ合衆国とドミニカ共和国の選手の割合は以下のようになります:

アメリカ合衆国出身の選手:72%
ドミニカ共和国出身の選手:9.8%
この情報をもとに、提供された選択肢を見直すと、選択肢2が「アメリカ合衆国72%、ドミニカ共和国9.8%、ベネズエラ6.4%、その他11.8%」となっており、アメリカ合衆国とドミニカ共和国の割合が問題文の条件と一致しています。
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したがって、メジャーリーグの選手の出身国を表す選択肢として、選択肢2が正しいと判断されます。この選択肢は、アメリカ合衆国以外の出身国の選手が全体の28%を占め、その中でドミニカ共和国が最も多く約35%を占めるという条件を満たしています。 ​​



問題の解き方を教えて上げると、解けるようになりましたが。やはりChatGPT(というかLLM)は、こんな簡単な問題でも論理的な推論は苦手なようです。文が似ているか、キーワードでマッチング(ベクトルの距離が近いもの)しようとしています。もともとそういうものだから、しょうがないとは思いますが。
こういうことを理解した上で上手に利用することが大事です。とにかく知識量は凄いし、様々なアイデア出しや要約、その他、多様な使い道がありますので。

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