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旧暦で祝う五節供「七夕の節供」

五節供
【七夕の節供】(しちせきのせっく)
 
2024年8月10日は、
旧暦では、文月七日。
【七夕の節供】の日です。
 
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【七夕の節供】
<彦星>(牽牛星)と<織姫>(織女星)が
年に1度旧暦七月七日に天の川を渡って逢う
ことを許された日、という伝説で有名な星祭。
また、織女星は、裁縫や芸事、詩歌、文字を司る星。
七夕には織女星にお供えものをしてそれらの
上達を願う行事<乞巧奠(きこうでん)>
という中国の宮中行事が、日本に伝わりました。
 
また、日本では、旧暦七月七日の夜、
祖先の霊を迎える十五日のお盆に先立ち
人々は、井戸さらい、牛馬を洗い等
自身の身の周りと住まいを整えました。
そして、人里離れた水辺の上に棚を
作り若い女性が一晩機を織り、
穢れを水に流して祓う神事が
行われていました。
 
この神事(祓い)を
「棚織」(たなばた)と呼び、次第に、
中国の伝承と日本の風習が融合して、
現在の「七夕」となったのです。
 
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彦星、織姫、短冊に願いを込めて…。
中国伝来の七夕が
今の私達には身近です。
 
子供の頃が懐かしいですね。
 
でも、
今回の投稿は少し視点をかえて。
 
昔の日本の七夕の日(文月 七日)は
ご先祖様を迎えるお盆<盂蘭盆会>
(旧暦 文月十五日)にむけて、
人々は住まい等の身の周りを掃除し
整える日でした。
 
 
水無月晦日(最後の日)の
「夏越しの祓」で
神様に今年半分を無事に過ごせました。
とお礼をし、穢れを祓う。
<お月様は新月>
 
文月七日(七夕)で
先祖の霊を迎える準備。
<お月様は上弦の月>
 
そして、
文月十五日(お盆)で
先祖の霊を迎える。
<お月様は、ほぼ満月、
月明かりの皆で盆踊り♪>
 
この流れ、
神様、ご先祖様、私達を繋く、
まあるい循環。
そんな感じがします。

このことを知ると
旧暦でのリズムがしっくりきます。
 
 
旧暦に触れるとうことは
今の私達が忘れてしまった
大切なことを気づかせてくれますよ♪


めぐる季節をたのしみながら
よき日をお過ごしくださいませ。
 
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<由来のある植物>
 
笹~笹には願いを書いた五色の短冊。
生命力にあふれ、まっすぐに伸びることから
神聖な植物とされ神様や精霊が宿る依代(よりしろ)
と考えられていました。
 
梶の葉~昔 紙が貴重な頃には「梶」の葉に願い事や
詩歌をしたためてお供えしました。
 
里芋の葉~里芋の葉に溜まった朝露で墨をすり、
短冊に願い事をかくと文字が上達するとの
云われがあります。
 
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