グラフィックデザインについて(境界線が生むベクトル2)
前回のおさらい
前回、中途半端に終わってしまった内容の続きです…
境界線が生むベクトルの発生
ふんふん、そうそう。このように境界線で区切られると、急に視線を誘導するベクトルが発生します。これはおそらく絶対だと言っても良いでしょう。
ベクトルの強さと視線誘導
そして、ベクトルが強ければ強いほど、矢印の元がぼやけた印象になり、矢印の先端に視線が行きやすい状態になります。これも絶対でしょう。
ベクトルの検証
言い切ってしまいましたね。検証してみましょう。
複雑な場合のベクトルを考えます。
皆さんは、どこにどのようなベクトルが発生しているように見えますか?
違う言い方をすると、この図形の視覚的な中心点はどこだと感じますか?
それぞれの四角の面に、先ほどのベクトルを単純に当てはめるとどうなるでしょうか。このとき、均衡した力が相殺されると仮定すると、つながった辺のベクトルは消える…はずです。
あと、180°以上に開いた角はベクトルが分散する傾向があるため弱い。
んー、まぁ難しいこと考えずに中心点はどこでしょう?
ベクトルの影響と視線誘導
この場合、四角が寄り集まっている箇所にベクトルが強く発生し、実際に目がそこに行きやすくなります。このようなレイアウトがある場合、赤点の箇所(ベクトルが集まっている場所)にメインの情報を置かないと、読者の視線を邪魔することになります。読者が疑問に思ったり、不審に思ったり読んでいて視線が不安定になると大体読まれない。と言うことはその広告は読まれないものになってしまいます。
クシャクシャポイです…。
まとめ
このベクトルが厄介ないのは、目に見えないところ。
情報を見やすくするためにはどうしても境界が必要です。
境界線を引くと必ずベクトルが発生します。このベクトルを意識できるだけで、レイアウトや文字の置き方ひとつ変わってくると思います。
もちろん視線はこれだけではないですが、注意しておきたいですね。
デザイン・レイアウトがまとまらない人は、自身の気づかないうちにベクトルがあっちこっちを向いている可能性があります。
「境界線が生むベクトル」を
意識してみるのはいかがでしょうか?
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