楽しく生きるのは自分好きなこと

「肥満」
健康診断の特記事項にそのように記載されていた。
肥満、肥満とは肥えて満ちる、と漢字では書く。
要するに「デブ」である。
ちょっと待ってほしい。
そんなつもりは全くなかった。小中高は、いわゆる痩せ型だったし、
写真を見たって、とてもではないが、デブには見えない。
健康食品のビフォーアフターの写真にあるような感じでは到底ない。
しかし数字は嘘をつかない。しかも健康診断だ。朝から、いや前日夜から何も食べていない。その日、一番体重は軽いはずだ。しかし、
私の体は肥満と診断されてしまった。

管理栄養士がお出ましになって、あれこれ聞かれた。
朝昼晩の食事と間食やお酒やタバコとかについて。
タバコは吸っていないし、お酒だってほとんど飲まない。
しかし、それ以外はダメ出しのダメ出し。
野菜中心にとはいってもタンパク質が取れていない。
カップ麺とおにぎりでは炭水化物の二乗なのでいいわけがない。
赤みの肉、白身の魚、タンパク質は納豆や豆腐、卵。を中心に。
糖質を多く摂りすぎてはいけないが、エネルギー源になるので、
3食必ず炭水化物は摂るように言われた。白米、食パンでもいいけど、
玄米や全粒パンなんかいい。
いや、私玄米苦手でリタイアした覚えがありますって、肥満な私は正直にいってみた。すると「白米も量を減らしてよく噛んで食べれば満腹中枢を刺激するので
それを実践してくださいね。早食いはダメですよ」

野菜→タンパク質→炭水化物、の順番に食べていく、ベジファーストっていうらしいけど、毎回これを実践するようにして、毎回20〜30回は噛んで食べるようにしたら、食後3〜4時間はお腹が空かないようになった。
食後2時間程度でお腹が空くのは、胃が丈夫なんじゃなくて、ただ単に糖化しているだけのことで黄色信号点滅の危険状態だったのだ。
胃が丈夫だと勘違いし、危険信号点滅も知らずに走って渡ってた私はこのままでは糖尿病まっしぐらだ。

年齢はただの数字
なんてかっこいいことをどっかの女優が言ってたような気がするけど、
確かにただの数字ではあるけれど、
この1年にひとつずつ増えるこの数字をどういうふうに増やすかで、
今後の人生が大きく変わることは間違いない。

肥えて、満ちるという肥満から脱出することが目下の目標。
さすれば、いろいろ健康問題が改善されるはず。
この年齢、着痩せなんて言葉はなんの意味もない。
裸になってみて正常でないといけないのだ。

見せる相手？
自分だよ、自分。
自分のことは自分が一番大事で愛している。
だって自分だもん。
自分が好きなことが一番楽しく生きる方法だ。