見出し画像

【リハビリ×ChatGPT】ChatGPTとは何か?、何が革命だったのか?

こんな経験はないだろうか?
自分が、何でもいい、何かに急激にハマって、誰かにその感動を伝えたとき。

「ねえねえ、〇〇って知ってる?あれ、マジで凄いよ!!!」
「へぇ、そうなんだ。で、“具体的に何が凄い” の?」
「ええっとね・・・、ええっとね・・・汗。」

・・・という感じの経験。
せっかく、その凄さを相手に伝えたいのだ。
大掴みでもいい。それが何なのか、何が凄いのか、を具体的に伝えたい。
今回は、ChatGPTについてのその辺りの情報を、勉強したこと、自分の考えも踏まえ整理してみたい。


■ ChatGPTとはなにか?

ChatGPTとは、その名の通り、チャットボットである。
チャットボットとは、「チャット」と「ボット」という言葉を組み合わせたもので、ユーザーとの会話を自動的に行うプログラムのこと。
ただ、ChatGPTが従来型のチャットボットでは、返答の質が異なる。
従来型のチャットボットは、事前にプログラミングされた、定型的な答えしか返さない。「ツー」と言われれば「カー」と返す。そこに、驚きや創造性や新たな気づきは少ない。
ところが、ChatGPTは「ツー」と言われたときに「カー」とは返さない。その返答には、高度な思考と創造性が包含されていて、まるで『人間?』と思ってしまうような煌めきがある。

■ 検索と生成の違い

では、ChatGPTはどうして従来型のチャットボットとは違って、キラキラした返答を返すことができるのだろうか。それを理解するためには、「検索」と「生成」の違いを知っておく必要がある。

検索(searching)は、インターネット上の情報やデータベースから既存の答えを探し出す行為であり、Googleのような検索エンジンがこれを行う。
一方、ChatGPTは検索を行うわけではなく、「生成(generating)」を行う。生成とは、入力されたテキストをもとに、学習した膨大なデータから新しい文章を構成することである。つまり、あらかじめ存在する情報(答え)を探すのではなく、言葉のパターンや文脈を理解して最適な返答を "作り出す" わけだ。

これが可能にしたことは、何だろうか。その重要な1つが『個別の状況に対するフィッティング』である。従来の検索では個別の状況に対して、フィットしきらない「既存の情報」しか見つからないことがあった。それが、ChatGPTを用いることで、個別の状況を十分に加味した上で、それにフィットする情報を生成してくれる。そのため、ChatGPTをうまく使えれば、ネットサーフィンをして自分にフィットした情報を探し歩く旅(長い時間)から脱却できる可能性が高い。

例えば「その時に欲しい画像を得る」場面で考えると分かりやすい。
(横から見た、歩行中の猫の画像が欲しいな、できれば毛が短い感じの猫で・・・)
という感じの超個人的なニーズから画像を探そうと思ったときに、検索ではそのニーズにフィットする画像がほぼないだろうし、あったとしても著作権の問題で使いにくかったりする。
だが、ChatGPTを用いることで、ものの数十秒で新たな画像を「生成」することができて、その画像は超個人的なニーズにフィットしたものに近いのだ。何せ、そのように “作っている” のだから。

■ ざっくり!ChatGPTの仕組み

そんなChatGPTの仕組みを簡単に説明すると、基本的には「次に来る言葉を予測する」という動作を繰り返しているようだ。
例えば、「膝が」という言葉の後にどんな言葉が続くかを考える場面をイメージすると分かりやすい。「痛い」「腫れる」「熱い」など、複数の選択肢がある中で、それぞれの可能性に点数(スコア)をつけ、もっとも自然な言葉を選び出すのがChatGPTの仕組みだ。この場合、「痛い」が95ポイントで最も高いスコアなので、「膝が痛い」と続く文章を生成するわけだ。

ここで使われているのが「深層学習」「トランスフォーマー」という技術である。まず「深層学習」について説明すると、これはAIが膨大なデータをもとにパターンやルールを自動的に学習する方法である。たとえば、人間の言葉を大量に読み込ませて、「この言葉の後にはこんな言葉がよく続く」といった法則を学ぶ。これにより、人間の言葉の流れを予測できるようになる。

次に「トランスフォーマー」についてだが、これは深層学習の中でも特に言葉の流れや文脈を理解するのが得意な仕組みである。言葉とその前後のつながりを考えることで、ただ単に単語をつなげるだけではなく、文全体として自然な表現を作り出せる。たとえば、「膝が」と言われたときに、「痛い」と続けるのか「腫れる」と続けるのかを、文脈から判断する力がトランスフォーマーには備わっているらしい(🌍 参考サイト >>> site.)。

■ 「ことば」で動くから誰でも操れる

ChatGPTの何が世の中に衝撃を与えたか。その1つは、ChatGPTが「ことば」で動くAIであり、プログラミングの知識や理系の専門知識がなくても、「ことば」で簡単に扱えるところにあると思う。

これまで、特定のコンピュータアプリケーションを動かすには、多くの場合、プログラムを書く必要があったし、それには膨大な勉強と実践による学びが必要であった。たとえば、スマートフォンのアプリを自分で作ったり、複雑な計算をするような仕組みを作るには、これまではプログラミング言語を学び、それを使って指令を書く必要があった。この参入障壁の高さ、敷居の高さが、これまでの理系アプリケーションの利用者数を限られたものにしていた。

しかしChatGPTはそうではない。「ことば」、つまり日常で使う自然な会話を入力するだけで、まるで魔法のように複雑な処理を実行してくれる。

これが、ChatGPTの持つ凄みの大きなひとつである。従来は理系や専門知識を持つ一部の人しか扱えなかった機能が、ChatGPTを使うことで文系の人でも幅広いタスクをこなせるようになったのだ。たとえば、「こんな資料を作りたい」「こういうデータを分析してほしい」と言葉でお願いするだけで、ChatGPTがその通りに実行してくれる。Excelデータの処理やPowerPointのスライド作成、さらに簡単なアプリを作ることさえ可能になってきている。

この自然言語(ことば)で動かせる、機能にアクセスできるという特徴によって、ChatGPTは「使用するための敷居が低い」のに「機能が高い」アプリケーションとなり、前回示したように、爆発的な利用者数の増大を示したのだろう。どんなハイスペックなスーパーカーも、人が乗って操縦しなければ1mmだって動かない。それと同じだ。どんな高機能なアプリケーションだって、使われなかったら...、意味はないのだ。

⬇︎ ChatGPTに関する著書紹介✨

本書は、リハビリテーション現場でのChatGPTの効果的な活用法を分かりやすく解説するガイドです。セラピストの業務をサポートするために、AIツールを使って日々の作業効率を最大化する方法を紹介します。基礎的な知識から実践的な使い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。リハビリテーションプランの作成、経過報告書の作成、プレゼン資料作成など、多様な業務での活用例も豊富に掲載しています。AIを使って現場の負担を軽減し、より良いリハビリテーションを提供したい方に必携の一冊です。
すべての目次が記載されたAmazonページはこちらから

⬇︎ 自身初のYouTube出演予定✨

12/17に発売される「セラピストのためのChatGPT活用ガイド」の見どころを解説します。
・chatGPTって何?
・セラピストとの親和性はあるの?
・実際に使ってみて効率はどう変化したの?
をテーマに紹介する予定です。

○●━━━━━━━━━━━・・・‥ ‥ ‥ ‥
リハビリテーション職のためのChatGPTの活用ガイド
『リハビリ×ChatGPT』
こちらから♪
↓↓↓

‥ ‥ ‥ ‥・・・━━━━━━━━━━━●○
#️⃣ #人工知能 #ChatGPT #リハビリテーション #リハビリ #理学療法 #作業療法 #言語聴覚療法 #PT #OT #ST