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映画「キャメラを止めるな」感想

大ヒット映画「カメラを止めるな」のフランス版リメイク。
かなり原作に忠実で、「カメ止め」のユーモアが世界に通じるのが嬉しいですね。

難点があるとすれば、あまりに忠実すぎるということくらい。オリジナルとあまり変わらないので新鮮味はまったく感じません。

ただ、これはあくまでもオリジナルを観た日本人の視点。
「梨泰院クラス」にあまりピンのこなかった僕が「六本木クラス」を楽しんだように、フランスの方にとっては「キャメ止め」のほうが楽しめるんでしょうね、たぶん。

僕は「インファナル・アフェア」が大好きで、もう何十回も観ているのですが、ハリウッドリメイクの「ディパーテッド」や日本版リメイク「ダブルフェイス」はちょっとノリきれませんでした。当時は「オリジナルがあんなにすばらしいのに、何でわざわざリメイクするんだ」と思っていましたが、他国版を作ることで見てくれる人が増えるのは十分意味があるんだなと今ならわかります。それがきっかけでオリジナルも観てみようと思う人もいると思いますし。

今回、フランス版を観て思ったのは、改めてこの作品のツボが「モノづくり万歳」なんだなということでした。
確かにワンカット撮影とか、開始15分くらいでいきなり流れるスタッフロールからの「実は・・・」みたいなトリッキーな作りもヒットした要因だと思うんですが、何回も観たくなるのは、主義主張の違う人たちがなんだかんだ言っても最後は「いい作品を作ろう」という気持ちに収束していくところなんじゃないかと思います。

あと、フランスでリメイクされたというのもよかった。
これがハリウッドだったら、やっぱり余計な味付けをたくさん入れて、「うーん」というものになったんじゃないかと。
ハリウッド的な日本映画を目指している人はたくさんいますが、親和性があるのはヨーロッパ映画なんじゃないかなと思います。

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