見出し画像

チームビルディングコンサルタント
Gallup認定ストレングスコーチ
の徳山です。


先日、
クライアントである医院
をご訪問した際、
院長とこんなお話になりました。
 
 
受付事務のチーフAさんから
部下のBさんの教育について
こんな愚痴を聞いた。
 
内容は
 
Bさんは仕事を進めるに際して
こまめに
Aさんに確認をとってくる。
 
Aさんとしては
もっと自分で判断して進めてほしい
と思っているので、
Bさんにその旨をお伝えした。
 
Aさんは
「これで上手くいってくれたらいいけど…」
と不安がっている。
 
 
このようなお話でした。
 
 
「もっと自分で判断してくれよ!」
と思うシーンに出くわすことは
皆様もご経験あるのではないでしょうか?
 
 
ただ一点だけ引っかかる点がありました。
 
Aさんの言われた
「上手くいってくれたらいい」
というのは
どういう状態を指すのかという点です。
 
 
皆様は、Aさんの言われた
「上手くいってくれたらいい」
という思いをどんなニュアンスで捉えましたか?
 
 
私は
 
①まずは
 自分で判断することができたらOK
 
なのか
 
②自分で判断した上で
 正しい結果を残す必要がある
 
 
どちらとも取れるなと思いました。
 
 
一方で、
「自分で判断して進められない」と感じて、
先輩に確認しようと思うときって
どんな場面を想像されますか?
 
 
私の場合は
 
㋑それについてよく分からないとき
㋺判断が間違っていたら怒られそうなとき
 
というのを想像しました。
 
 
そう考えると
Aさんの考えが上記②の場合、
 
 
Bさんが自分の判断で仕事をする
 ↓
結果的に間違えて
Aさんに「何やってるんだ!」と怒られる
 ↓
Bさんは自分で判断するのをやめる
 
というサイクルになりそうな気がして
引っかかりを感じたんです。
 
 
「自分で判断して行動すること」
を後押ししていくなら
 
 
上記㋑の場合には
そもそも理解できていなくて判断できない
という状態ですので
改めて教えてあげる必要があるんだと思います。
 
 
そして、上記㋺の場合ですが
こんな認識があるといいかもしれません。
 
人は
「やれる・やれない」
ではなく
「やれる・やれたりやれなかったり・やれない」
である
 
ということです。
 
つまり、
「人の成長には段階がある」
ということを念頭にいれておこう
ということです。
 
人が知らないことを理解し、
それを当たり前にできるようになるまで
以下のようなステップを踏みます。
 
知らない
 ↓
知っている
 ↓
やってみる
 ↓
分かる
 ↓
できる
 ↓
(当たり前のように)している
 
 
どうしても人は
教えた相手に対して
「(当たり前のように)している」状態
を求めてしまいます。
 
 
ですが、実際のところは
 
自分の中で試行錯誤しながら繰り返し、
気づけば、当たり前のようにしている。
 
こんな感じなんだと思います。
 
 
そう考えると、
やってみる  → (当たり前のように)している
の状態にするには
相手が試行錯誤しやすいように伴走すること
が大事になってきます。
 
というのは
関わり方を間違えると
試行錯誤しなくなるので
この成長の階段を上ること
ができなくなるためです。
 
※その伴走するための手法がコーチングです。
 コーチングの定義は色々とありますが
 相手が自ら答えを発見できるようにサポート
 することができるものです。
 詳しくは、またの機会に触れられればと思います。
 
 
そもそも
人それぞれ考え方が違うので
自分が得たことを教えても
そのまま同じようにできるとはならず
 
その人なりの教訓を得て
その人なりにできるようになります。
 
 
そして
人の成長を支援するにしても
相手の段階や状況に合わせて
アプローチが変わります。
 
 
このことを意識して
人材育成に関わっていただければと思います。


いいなと思ったら応援しよう!