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AIとの共同制作 短編│渇っぽ

その男の名は大和と言った。

日本の伝統的な名前の通り彼はどこか力強さと優しさの眼差しを含んだ、印象的な男だった。

彼は、周囲の人々に対して優しさを注ぐことに喜びを感じていた。

困っている人を助け、思いやりのある言葉をかけ、自分の時間やエネルギーを惜しまず温もりを与えていた。

しかし、次第に彼自身の心の中には優しさを持つ余裕がなくなってしまった。

他人から優しさを求めるようになり、優しさを貰おうと血なまこになっていた。

ついに、町中では彼のことを
「干からびた人間だ」と嘲笑う者も現れるようになった。

それでも彼は自分の心を取り戻そうと、優しさを乞うようになった。

「ください、私にください優しさをください」

もう一度、優しさを与えたくて大和は今日も泣き叫ぶ。

その姿は優しさの物乞いにも見えた。

そんな姿を見かけた澄香という女が、自身の過去と重ね、その悲惨な状況から助けようとした。

彼女もまた他人の人生に活きることで生を感じれた。

だが、大和は優しさを貰うとすぐ澄香に優しさを与えてしまう。

その行動が彼女の歪んた日常の世界へと誘った。 

彼は彼女の境遇に同情し救わんとばかり結局は与える側に回ってしまったのだ。

その心地良さに彼女は本来の目的を忘れてしまった。

澄香が気づく頃にはもう手遅れだった。

ここまで生を感じない人間はいるのかと驚愕するほど変わり果てていた。

目の前にいる人間は空に愛さられず灼熱の太陽に照らされた干からびた砂漠のようだと思った。

彼は渇いた声で

「ください、ください、ください」  

そう繰り返す。

「愛を、優しさをください。私がした事と同様に優しさをください。」

渇ききった絵の具のように水を求めてるようで澄香は見ていられなかった。

純粋だったあの眼にはもう彼女自身を見ていなかった。

あの物乞いをしていた時のようにからっぽで色彩を感じれない。

「なんてからっぽで不器用なんだろう。
優しさは悲しみの象徴だ。優しさを無料(ただ)で与える人間なんていやしないんだ。優しさが欲しいがために私たちは誰かに優しくできるではなかろうか。
それに気づけないなかった私たちこそが優しさの象徴だろう。」

涙を何百回流した彼の目にはもう永遠に雨は降らない。

澄香はその渇っぽ(からっぽ)な心を抱きしめ
彼が救わんとばかりに満たした澄香の心の器は
滝のごとく激しく溢れかえりヒビが入り、渇きが現れてきた。

それでも彼の流せない、

この涙すら彼から与えられたものなのだと痛感したのだった。



Chat GPTでアイディアを与えるだけではなくオチを追加させたらすごいのができるのではないかと思い、作りました。
加えて、自分なりに訂正をしてみました。
また新しい考えでAIのアイディアを引き出したいです。


読者1号:N島さま
アドバイスありがとうございます!


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