見出し画像

『映画 ギヴン 海へ』を観ました。

 『映画 ギヴン 海へ』を観に行きました。(<「オバロ」はどうした?<まだ観てません。ごめんなさい。)
 と言っても、TVアニメ全11話を観て、OAD 「ギヴン うらがわの存在」を観、わかったような気になって『海へ』に行ってしまったので、話はわかったけどやっぱり盛り上がりはイマイチだった。
 なので戻ってから、映画「ギヴン 柊mix」を観、これじゃなかったと思って映画「ギヴン」を観て、ようやく全てが繋がったけどまだぼんやりしていたので、結局漫画も買ってしまった。
 と言うことで、めちゃくちゃな順番で観てしまった私です。ファンの皆様、すみませんでした。

 漫画の演奏シーンも迫力があるけど、アニメの『ギヴン』は楽曲が良いので、アニメで観た方が感動すると思う。
 ちょっと感動のツボが私のとはズレていたので、泣くとはなかったけど、十分楽しめました。映画館で観ると演奏シーンに特にライブ感があるので、お勧めです。

 動画を漁って、劇中歌を今もいっぱい聴いてます。やっぱ『冬のはなし』が一番好きかな。アニメで「まだー」と歌い出したシーンが鳥肌ものだったので、強い印象を刷り込まれているのかもしれない。
 『海へ』で立夏がコーラスで入ってくるのも良いよね。アニメ#9で真冬が歌った時は、彼の恋の決着点としてのイメージだったけど、二人で歌っているのは『冬のはなし』が「ギヴン」の曲として完成された感じがする。

 「ギヴン」メンバーの「春樹」「立夏」「秋彦」「真冬」は名前が四季になってるけど、「由紀」「真冬」「柊」「玄純」は名前が全部冬のイメージ。だからか、この四人は閉ざされた世界で生きていたような印象がある。
 真冬だけが別の高校に進学してから関係性が変わってしまった四人だけど、それぞれの成長のためにはバラける必要があったのかもしれない。由紀だけ同じ場所にとどまることになってしまったけれど。

 登場人物の中では、タケちゃんこと矢岳光司が好きかなあ。一番しっかりしているし出てくるとほっこりする。地に足がついた感じ? 堅実だし誠実だよね。逆に言うと芸術家肌じゃないイメージなんだけど。
 アニメで観てた時は、彼女が立夏姉だと気づいてなかった。似てるなあとは思ってたけど。だって秋彦からタケちゃんに行く? 全然タイプが違うじゃん。まあタケちゃんの方が幸せになれる気はするけれども。

 雨月だけ幸せになっていない感じがするけど、あの人は幸せになると音楽家としては潰れるタイプなのかもしれないなあ。飢餓感が無いと表現者としてやっていけないのかも。どこかで落ち着くとまた別の色を見せてくれる気はするけど、彼の相手は難しそうだ。

 物語の最初の頃は立夏が主人公だと思ってたけど、こうして見ると、ずっと真冬のための物語だったんだなって思う。思考の沼に陥りがちなのはちょっと見ててしんどいんだけど、不思議ちゃんでいる時はぽや〜んとして可愛い。真冬は繊細だけど大胆な感じがする。
 立夏はそのギャップが良いんでしょうか。なんのかんの立夏は尽くすタイプだよね。自分の音とかちゃんと持ってるのに、バンドでも他の人(あるいは曲のイメージ)に合わせていく感じだし。
 柊と二人、光属性のオレ様タイプと言われてるけど、その辺が違うと思う。柊の方がよりピュアな感じがする。

 玄純の柊に対する気持ちは愛というより完全に執着だよね。怖いくらいだけど、そのぐらいの強い支えがないと柊はグラグラしちゃうのかもしれないなあ。
 春樹と秋彦。春樹はなぜ秋彦が良いんでしょうか。秋彦は飄々としている印象なのに激情家だよね。秋彦が春樹を好きなのはわかる。激情的なところをうまく宥めてくれるからだよね。雨月が相手だと、ささくれがもっと立っちゃう。

 話は変わるけど、私らの時代のバンド漫画は『緑茶夢[グリーン・ティー・ドリーム]』だった。それまでは少なくとも私はバンドの出てくる漫画を見たことがなかったなあ。
 『緑茶夢』は、ファンの間では「りょくちゃむ」「みどりちゃむ」「ぐりんちゃむ」とか好き勝手に呼ばれてた。完全悪役イメージの中尾が器用貧乏って言われてなかったっけ?(それで思い出したんだけど。)
 豊田、本田、鈴木、川崎ってバイクメーカーの名前のついたキャラクターがいたことを思い出す。
 二話以降に出てくる「スラン」のボーカル弘が吐いてばっかりだった印象が……これだけ聞くと、どんな漫画だってなっちゃうけど。

 ということで、取り留めのない記事になっちゃったけど、『ギヴン』の感想でした。
 そうそう。観に行った時、集まってる子たちが皆似たような雰囲気を纏っていて、「あ、ここが会場だ」ってすぐわかった。十代から二十代前半くらいの子が多かったけど、私くらいの年齢層も一定数いた。
 アダルトゲームをする男性がそれを辞めるのは子供をドライブに連れて行くようになった時、っていう話を聞いたことがあるけど、腐は抜け出せないんだと思ったよ。

 『ギヴン』はBLだしバンド物だから客層が限られてるだろうし、一般的な名画とは違うかもしれないけど、名作だと思う。但し、アニメから順に辿っていかないとストーリーを把握しきれないのが欠点かな。
 初めの方でも言ったけど、とにかく楽曲が良い。曲だけ聞いても良いと思えるけど、物語と合わさると歌詞が沁みます。私みたいな擦れちゃったのは何だけど、まだ純粋な心の残ってる人はハンカチじゃなくてタオルが要るかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!

かんちゃ
宜しければサポートお願い致します まだまだ初心者、日々頑張って参ります

この記事が参加している募集