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薬草・薬樹デビュー 61 松① 生薬名 松脂 気味 苦、性質 甘、帰経 心、脾、腎 佐藤潤平「家庭で使える薬になる植物」より

 ようやく松の木かと、遅かりし感が在ります。
 ワクチン・シェディングの解毒薬として松葉が取り上げられた時にティーバッグのアカマツ葉茶を飲んでた時もあります。一人で。迷信めいたことを家族は受け入れず。
 松葉茶とは縁が無いわけではなくて、中村臣市郎先生の一押しの松葉はとても気になってました。
 ようやく自分のものとして捉えることが出来たのがここ2週間前です。Facebookグループ「松を食べたり飲んだりしてマツ会」にエイヤと入会。
 その際5月の松酒の残りかす松の使い方を質問して松の世界に入った感じです。
 皆さん効能効果をいろいろ体験なさってました~。

 アカマツ、クロマツは日本の樹木。生薬名を調べたのですが「松脂(ショウシ)」だけで外用薬として載っています。

 松葉の効能効果は民間薬ということなのか。
 神農本草経を編集した本には神仙薬、不老長寿薬として。精神的な意味合いで使われており、
 つまり具体的な効能などは載っていないのです。
 加筆⚠️⚠️⚠️しっかり調べたところ神農本草経上薬、霊芝6種の後、3番目に松脂の記述。松全般という意味合いもある。李時珍によると、松葉は苦く、温であると判明
 韓国の歌にも「常緑樹」「松よ松よ青い松よ」のように一年中風雪に耐えて青葉を茂らせる例えとして強い松が使われている。

 原色日本薬用植物図鑑、漢薬の臨床応用、漢方薬店の案内にも記載ありませんでした。

でも

 佐藤潤平「家庭で使える薬になる植物2集」にアカマツの記載がありました。

 🌲アカマツ🌲
───強壮、神経痛、淋疾に

 アカマツもクロマツも日本であまねく知られている常緑の針葉樹である。中国には全くない。
 アカマツは南は九州から北は北海道の南部まで広く分布し、山地に最も普通に普通に自生し、また植林されている。
 樹皮や芽が赤味を帯びているので赤松と呼ばれている。葉がクロマツに比べて細く柔らかく、樹形が穏やかで女性的な感じがするのでメマツ(雌松)の名がある。
 クロマツも広く日本全土(北海道を除く)に分布しているが、比較的海岸に多く自生し、また植林される。
 アカマツと異なるところは、樹皮が黒く(故に黒松と呼ばれる)、葉がアカマツよりやや太くて硬く、樹形がいかにも男性的である。オマツ(雄松)の名がある。

 🏵️薬効(アカマツ、クロマツ共に薬用になる)
🌲①松脂を1回量500cc~700cc煎じて飲めば、強壮剤となり、強心、健脳、鎮咳、去痰、神経痛、リウマチなどに効き目がある。

🌲②生の葉を20~30本を、そのまま噛んで汁を飲むか、あるいは葉か内樹皮10gを煎じ、食前にその煎じ汁を飲めば、淋疾(性病、膀胱炎)を治し、胃腸を強くし、卒中、魚の中毒などにも効き目がある。

🌲③歯の浮き、歯痛には、葉か内樹皮を煎じ、その汁でうがいをすればよい。

🌲④卒中には、1日量として松葉(20g)、シュロの葉(20g)、大豆1リットルを水600ccで煎じ、その⅓まで煎じ詰めた物を3回に分けてのむと効き目がある。

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