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わかったつもりで相手の意思を決めてしまいがちなコミュニケーション

あらすじ

先日のつぶやきで書かせていただきました。
私が以前働いていたお店に、友達が行きたいというので行った結果、人手不足が理由で、またそのお店で働くことを提案されました。
あまりに急な話の展開と勢いや情に絆されてうまく断ることができませんでした。

そんな私に友達は、「よかったじゃん仕事見つかって」と言ってきました。
私がはっきり同意しないでいると、「リハビリにはちょうどいいでしょ?」と。
その後も何度か「行ってよかったじゃん」と繰り返し言われました。

私はよかったと思えなくて、家に帰ってからひとりひっそりと泣きました。

だって苦しいから仕事を辞めたんです。
接客もレジ打ちも、袋詰めも品出しも、棚卸しも取引先とのやり取りも職場の人との交流も全部全部苦手で、全部自分の中でミスが許されなくて、常に自分で自分の首を絞めているかのように、ずっと息ができないような心地でした。
仕事をするということは、私にとって非常に苦しいことでした。

でも友達は私が働き始めることを、喜ばしいことだと信じてやまないのです。

嫌だったことも、最終的に職場で嘔吐するようになって辞めたことも、伝えてあるはずなのですが…。

友達のせいにするのは罪悪感がありますが、正直『行かなきゃよかった』と後悔ばかり感じてしまいます。



今日話したいこと

相手の気持ちをわかったふりしてとるコミュニケーションと生じるすれ違い

・・・・・

今回生じたすれ違いでわかった、無意識に相手の感情を決めつけてしまっている状態を皆さんに紹介するために、もう一つ私の例をあげさせていただきます。



私は働いてる間、ミスをしていなくてもずっと不安や恐怖を感じます。

お客さんと関わる時、職場の人と関わる時、何をしていても自分は間違ったことをしているのではないかと、ずっと不安を抱えていました。

すでに覚えた仕事なのに、正しい方法でしているはずなのに、失敗をしたくない、怖い、とずっと気を張っている状態が続いてしまいます。

そして失敗をしたときは地の底まで気持ちが落ち込み、
「職場に迷惑をかけ、損失を出し、お客様も怒らせて…なんて自分には価値がないんだろう!」
「消えたいってずっと考えて、こんな辛い思いをしてまでして働く意味はあるんだろうか」
「働かなくては生きていけない。働けない自分は生きている価値がないんだな。」
「普通の人は辛くてもみんな働いているのに、自分だけ耐えることができない。生きるのに向いていない。」

これらの思考が永遠と頭の中でぐるぐる回り始め、何日経っても立ち直ることができないのです。

・・・

この私の状態を読んでみて、みなさまはどんな言葉をかけようと思いましたか?

「ミスなんて誰でもするよ」
「趣味で気持ちを切り替えてみたら?」

なんて、励ましの言葉がつい出てくる人も

「そんなの甘えだよ、みんな苦しんでる」
「働くってそういうこと、我慢料だよ」

なんて、叱責の言葉が出てくる人も

自然とその言葉が出てくる時点で、私の気持ちがわかっていないということかも、と最近気が付きました。

私は仕事に関して様々な挑戦や環境を変えてみて、それでも続かなかったという限界を感じていますが、他の人はまだ頑張れる、改善できると感じる場合があるようなのです。

本当に悪気はないのだと思いますし、理解できないことが悪いという意味でもありません。ただ、あまりに感性が違いすぎて理解の範疇を超えてしまっているのだと思いました。
そうして、私の気持ちを理解できず、とりあえず普通の人と比較して、このくらいの事ならできるだろうと、私の虚像を描いてしまうのだと思います。

虚像とは、実際とは異なる作られたイメージのことです。

彼らが見ているのは本当の私ではなく、その人が思い描いた理想の私なのです。

本当の自分を見てもらおうと努力しても、相手側の認識によって自分を偽っているような感覚になることがあるとは思いませんでした。

食べたことのない食材の味は想像するしかないように、他人の未知の感情も推測で話を進めることしかできないようです。



最後に

知ったかぶりが嫌われてしまうように、わかったふりで相手の気持ちを決めつけて会話を進めてしまうのは、良いコミュニケーションとは言えないかもしれません。

推測だけで決めつけずに、相手の気持ちを確認する、疑問形で尋ねて、認識のすり合わせをしていくのがいいと思いました。

道徳の授業でも学ぶように、自分が相手と同じ状況になったらどうするか考えることも大事ですが、もう一歩よりよいコミュニケーションをとるために、
・自分と他人のものの捉え方の違いというものを把握する
・自分の物差しで相手を図らない(相手の虚像を作らない)

ことが大切だと感じました。



ここまで読んでいただきありがとうございました。
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