第2回カーマ・スートラ講座
この講座は作家の伊藤武先生がサンスクリットから直訳したものを1年かけて学んでゆくという講座。
現在東京と名古屋で開かれてます。
第2回の今回は第一巻総説篇の後半でした。
カーマ・スートラは全七巻構成。1250の詩からなります。むっちゃ多い!
構成はこんな感じ↓
1.総説篇
2.性交篇
3.処女との交渉篇
4.妻女篇
5.人妻篇
6.娼婦篇
7.秘法篇
このうち、2.性交篇が1番ボリュームがあるそうです。
今回はその手前の回。内容もエロくはないです。
ただ、当時の様子が事細かに分かってなかなか面白い。
特に、都人士(ナーガラカ)と言われる人達のことが書かれています。
ナーガラカとは、芸術愛好家で、主に大都市に住む裕福で教養のあるブルジョワな人。
カーマ・スートラは基本的に、彼らに宛てて作られたものです。内容はものすごく具体的に書かれています。
例えば、こんなことも書いてあって。
寝室は2つ。そのうちの一つは外に建てよ、とある。
ようは、完全にそういう部屋です。
外の寝室の中央には白いシーツで覆われたベッド、床には象牙で作られた琵琶、画板と絵筆と顔料(描きかけの絵の雰囲気)、遊戯盤や書物などを置く。ベッド脇には身なりを整えたりエチケットのための香料やシトロンの皮(臭い消し)、夜の時間を刺激的に過ごすためのスパイスボックス、強壮剤、など。部屋の外では鳴き声の美しい鳥飼うとか、果樹園にはブランコを、とか。
何?この優雅な感じ。
むっちゃ豊かじゃーんって思った。
当初、彼らはこれらを全て使い熟すのかあ、ナーガラカとはすごい人達だ!って思ったのだけど、必ずしもそうではないらしく、あくまで演出らしい笑。
迎え入れる女性が高揚感を感じたり、心地良く過ごしたりしてもらうために(俺、カッコいいだろ?も絶対入ってると思うけど笑)、セッティングしてるっぽい。
ナーガラカの人達の生活も書いてあって、毎日沐浴、2日ごとにマッサージ、食事は1日2回、食後はオウムや九官鳥に話し方教えたり、闘鶏見たり技芸みたり、遊戯したり、昼寝したり。また夕方には音楽会したり。
定期的にお祭りや集会、酒宴なんかもあって、いつ仕事してるの?って感じだったけど、彼らは地主だったり商人だったりなにぶんお金持ち。時間の使い方が違うのだ。自分の身なりを整えること、娯楽や祭りごと、集会なんかもものすごく大事な事だったりする。
第1巻はそんな彼らのことや三大目的(法・財・愛)の達成、少女が達成すべき六十四の技芸などが記されておりました。
次回からは第2巻。そんな彼らナーガラカの性交篇。
受講はこれからなので具体的なことはわからないですが、すごくエロいらしい。。
男性に向けたカーマ・スートラだけど、女性に優しいらしいので、その辺楽しみではあります。
著者のヴァーツヤーヤナは女性にも教養が必要で、それが身を助けると言っている。そして女性のエクスタシーを大事にしているらしい。
次回からのカーマ・スートラ第2巻、感想書けるかちょっと不安w