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お酒と本音

 能登旅の初めのアウトプットがまさかの「お酒」で申し訳ない。一歩ずつ書きます。
他の話も更新する予定なので、気長にお待ち下さい。🌾


旅と飲み

 初日と最終日以外は、毎晩飲んでいました。私はまだ18なので飲みませんが、飲みの場は嫌いではありません。

 家に帰れる距離の場所で、「これから飲むけど行く?」と言われても億劫になります。なぜなら、飲めないからです。それなら家に帰って家族と話をしたいです。しかし、お酒を飲める人と旅をする時の、旅先での飲みの場は好きになりました。

 旅先という高揚感から、お酒を飲むという行為から、本音が生まれるから面白いのです。お酒の選び方や飲み方にも性格が出ます。ある種の生き様の投影ですね。楽しい場でそこまで考えているわけではないですが、人間観察をしている気分になります。そして飲み方を学び、こうして人は大人になります。

 「お酒を飲んでいるから」できる話。ここだけの話。あの時実はこう思っていたんだよね、の話。自分の心の奥底に埋まっている話。人生相談。
お酒を免罪符にして、全部お酒のせいにして、忘れたいことがあれば力を借りて。

次の日には二日酔いも残っているけれど、なんだかスッキリしたような…?

なんてね、飲まないし分からないけどね。


能登とビール

 2024年1月1日の能登半島地震から、継続的に支援を続けている人がいます。彼からこんな話を聞きました。少し前に、支援物資で欲しいものを聞くと、「酒とタバコがほしい。」と返ってきたそうです。

 「カップラーメンなどの分かりやすい物資は届くが、嗜好品は届かないんだよ。だけど直接聞いてみると、嗜好品が求められてるってのが分かる。」


 今は、お店も仮設で再開したり、9月の豪雨災害による泥かきが終わった店舗などで、物資は売られています。この話は継続的に支援を続け、目の前の人と向き合った彼だからこそ、本音を言えたのではないかな、とも思います。実際にビール支援とタバコ支援も行ったそうです。


 「呑まないとやってられないんだよ。」
能登支援をずっと続け、一年を知っている彼の、その呟きの中には、なんだか遠くに寂しさと、薄っすらとした怒りを感じました。


 お酒を笑って飲めるようになるまでに、どれだけ時間が必要だったのでしょうか。





夜に子供を卒業する人へ
 私には、20になるまで飲まない権利があります。「飲まないの?」と言われたら「飲めないんです。」と返せる年齢。うれしい。


 でも、お酒でいい気分になっている人は好きなので、また飲みの場には誘って下さい。あと2年は人間観察のまま、10代という権利を存分に活用します。

 お酒が美味しいと思える年齢になるまで、あとどれくらいかかるかしら?

(お酒飲んでないから、とお金請求してこない大人たち、ありがとうございました🍻巨峰のソーダ割りとグァバ美味しかった)

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