不登校息子の母になる覚悟 #3
年が明け、家族で静かなお正月を過ごしながら
今年はどうか、おだやかな一年になりますように
そう願いました。
転校という選択
前回までの内容は、1学期に起こったいじめについて書いていますが、2学期には新たないじめが起こり、結論を言ってしまえば、転校という選択をしました。
『なぜ被害者側が?』と思われるかもしれませんし、ニュースなどでも似たようなケースを目にすることがあるかもしれませんね。実際に体験してみると、なるほどなぁと思ってしまうカラクリが存在します。
カラクリについては、また改めて書いてみたいと思います。
転校先を見つけ、転学願を提出したのが2024年12月10日のことです。双方の高校での手続きを経て、翌月までに転校先へ籍を移そうとすると、機械的にこなさなければならないほどのめまぐるしさでした。
いじめアンケート
転学願を提出してからおよそ1週間後、担任から末っ子宛に封書が届きました。A4サイズの書類が入る封筒には、長期休みのたびに渡される5教科のドリル(休み明けに全国模試があり、その出題範囲を学習するためのもの)と教室に忘れていたハンカチ、そして、アンケート用紙が一枚入っていました。
「これ、やらなくていいよね?」
そう言って手渡されたものは『校内アンケート実施のお知らせ』なるもの。
先生による授業の進め方、不適切行為、体罰、生徒間のいじめについて、QRコードを読み取り、生徒自身が答えるアンケートのお知らせでした。赤字で『※25日までは可能です』と明記されていました。調査期間終了の2日ほど前に到着したため、延長できることを伝えたかったのでしょう。
「放っておこう」
私は、できるだけ冷静を装いながら末っ子に答えました。しかし心の中では “無神経にもほどがある” 込み上げてくる怒りを必死に抑えながら、反応しないことが精一杯の抵抗だと、その時は思っていましたね。