見出し画像

不登校息子の母になる覚悟 #4

『お母さんと一緒に必ず回答してください』


“できるだけ早く忘れよう” そう思いながら一日一日を過ごしていました。もう、感情を乱されたくなくて、何もなかったかのように生活していきたいというほんのささやかな私の願いでした。

12月23日
『アンケートをお母さんと一緒に必ず回答してください』
末っ子に、たった一行だけ送られてきたLINE。期待してはいけないのだけれど、体調を気遣う文章などはなく、ただ冷たい塊のように、伝いたいことだけが自己主張を。

感情のない文章はずっしりと重たく、こちらの感情を拘束する攻撃性も持ち合わせているようでもありました。

「お母さんが連絡しておくから、何もしなくていいよ」

12月24日

『なぜ、アンケートを強いるのか説明願います』
末っ子さんに連絡する時に必ずと書いてしまいました。強いている訳ではありません。申し訳ありませんでした』

『必ずアンケートに答えなければならない理由を教えてください』
『すみませんお母さん
この事で気を悪くされましたらお詫びします
答えていない方がいると管理職からクラスでこの生徒は答えていないと言われるので末っ子さんには答えて欲しいのでそう伝えました
私のお願いです
すみません
学校としては少しでも改善点を探して良い学校にしようとしているのだと思います。
この説明で納得がいかなければ明日朝教頭にご確認ください』


『私は、先生の対応に納得がいきません。
なぜ、いじめを受けて転校しなければならないくらい追い詰められた生徒にまでアンケートを送るのか。それが生徒の心にどれだけの負担になるのか、一瞬でも考えてみましたか?
自分の生徒が、いじめを理由に辞めたんですよ。
アンケートに答えなければ上からの圧がけられ、立場があるから仕方なしに催促をし、苦しんでいる生徒に圧をかけているあなたは、教頭と同じではありませんか?
だからいじめはなくならない。命を絶子どもがでてしまう。
あなたも末っ子をいじめているひとりです』

私の、全身からあふれる感情での抵抗でした。


年賀状

ショートメッセージでのやり取りは、私が送った文章を最後に途切れました。

何かを期待したわけでも、改善を求めたかったわけでも、謝罪して欲しかったわけでもなく“ いい加減にして!もう放っておいて!” ただ、その思いをぶつけたかったのだと思います。
そう、ぶつけたっかたのだ。


年が明け、今年はおだやかな一年になりますようにと願い、しずかなお正月を過ごしていたわが家。

2025年1月3日

”昨年、次男が結婚しました” という文言とともに年賀状が届きました。
『新しい環境でも頑張って下さい』と。

理解が追いつかない・・・。


いいなと思ったら応援しよう!