【第12回】ポイント①分散投資
前回までの記事で、お金を増やす方法は3つあると紹介させていただきました。
それを踏まえたうえでお話ししますと、今の日本というのはアメリカなどと比べて投資をやっていない方がすごい多いと言われております。
なんで始めないのかといいますと、損しそう(お金が減る)だからという理由が多い気がします。確かに投資というのは元本が保証されているわけではありません。ただ今からお話しするこの3つのポイントを守ると損をする可能性が低いと言われております。
その3つは何かといいますと【分散】【長期】【積立】です。大事なのでもう一度言います。【分散】【長期】【積立】です。
この3つは投資の三大原則と言われていますので、是非覚えていただきたいです。1つ1つ説明していきます。
まずは【分散】から説明します。
分散とは1つの資産、1つの地域に入れるのではなくて、複数の資産、複数の地域に入れた方が値動きが抑えられてマイナスになりづらいよというような効果があると言われております。
例えば、野菜を例に出して説明します。
ある所に農家さんが2人います。農家Aさんと農家Bさんとしましょう。2人の農家さんはそれぞれ以下の作物を育てています。
農家Aさん:トマト
農家Bさん:トマト、きゅうり、なす
ある年、天候の関係でトマトが不作な年になってしまいました。そうすると農家Aさんはトマトしか栽培していませんので、その年の収入は激減してしまいます。一方、農家B さんはトマト以外にもきゅうり、なすを育てていますので、トマトで収入が激減しまった分、きゅうりとなすで安定的に売り上げを出してカバーしたというような形です。
このように1つの資産、1つの地域ではなくて、複数の資産、複数の地域に入れた方が値動きが抑えられるというようなメリットがあります。
資産とは何かといいますと株式、債券、不動産、金などが代表的です。資産の中でもよく上げられる株式と債券でいいますと、株式と債券というのは、原則反対の動きをすると言われております。株式が好調の時は債券が不調、株式が不調の時は債券が好調みたいな感じです。そのため、両方保有しておけばリスクを軽減して安定したリターンが得られることになります。
地域は特定の国・地域だけではなく色々な国・地域を組み入れた方が値動きが抑えられると言われております。例えば投資する国が日本だけの場合、日本が好調な場合はいいですが、不況になった場合は大きく下落するかもしれません。しかし、日本だけではなく、アメリカ・ヨーロッパなど色々な国を組み入れておくと日本がよくなくても他の国でカバーしてもらえることになります。
GPIFが運用している資産も株式と債券を50%ずつ、国も日本と海外で50%ずつに分けて投資をしています。GPIFとは日本の年金積立金管理運用独立行政法人です。すっごくざっくりいいますと、年金のお金を運用して、増やしてくれている会社です。GPIFはクジラと呼ばれ世界でも有名な機関投資家です。そのような大きく運用しているところでも【分散投資】をしています。
昨今は株式相場が好調なこともあり、株式のみで投資している人も多いと思います。ただ、今後大きく下落する可能性も当然あります。債券を勧めているわけではありませんが、リスクを抑えるポイントの1つとして分散投資がありますので、お伝えしました。
以上が【分散】の説明です。次回は【長期】について説明させていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。コメントいいねをしていただくと励みになります。よろしくお願いします。