フランス、ロワール、サントル・ニヴェルネ、プイィ・フュメ、マルク・デシャン、レ・ロジェ2019
フランスはヴァルドロワールのAOCプイィ・フュメ。ソーヴィニオン・ブランで有名な産地。火打ち石の香りが特徴的と、ものの本には書いてある。長野に住んでた頃に、よく飲んでいたリュードヴァンの小山氏が、よくこのAOCを引き合いに出されて、説明されていたことを思い出す。
そうは言いながら、ロワールも広くて、なんとなく後回しになっていたのだけれども、このたび何気なく入った上越のワインショップで購入した。マルク・デシャンという造り手のスタンダードなライン。店頭ポップには2018とあったが、並んでいたものは2019。少し瓶熟されていた方がいいと思って、2018を所望したのだが、気づいたときには2019が手元にあった。
エビとブロッコリーのキッシュ、ほうれん草のキッシュとともに飲んだが、思ったよりも果実味はふくよかで、特徴のミネラルとされる後味も、私には柔らかく感じ、大変に美味しかった。香りは、白桃、アプリコットなど、割と熟した果実のイメージ。ハーブ感はそれに寄り添って、2番目に。最後に、貝がらを舐めたような感じのニュアンス。
アサリの白ワイン蒸しを作って、味見で一つ貝を摘んだときに、汁を飲もうと殻を口にちょっと含んだようなあの感じ。熊本県の産地偽装(疑惑?)があって以降、市場には国産アサリが少なく、また量も減った。書いてて白ワイン蒸しを食べたくなったが、年中あった養殖アサリが見られなくなったのは、やはりそういうことも関係しているのか。なんとも残念なことである。
やっぱりフランスワインは層の厚みが違いそうだ、なんてワケ知り顔に知ったかぶりをしたいわけではないけれど、そう思うとあれはオフフレーバーだったんだなというSBも思い当たる。色々な産地のワインを飲んでみないといけないことを痛感。
プイィ・フュメのみならず、このお店にはサヴォワのシャスラもあり、これも興味を惹かれた。