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濱田ヴィンヤード、バッカス、2018

最近、日本のワイン産地として確固たる評価を得つつある北海道。

本州ではなかなか北海道の新興ワインを買うことができない。現地に行くとバラエティ豊かに飲むことはできるようだが、本州のしかも末端では、セット販売の中にそうした綺羅星の如くある新興ワイナリーないしはヴィンヤードを探さなくてはならない。

その一つが、この三笠市の濱田ヴィンヤード。

三笠で有名なワイナリーといえば、山崎ワイナリー。マツコの知らない世界でも山崎ワイナリーのケルナー2017が紹介されて、評判になった。ケルナーは、ドイツ品種として有名。そして、この濱田ヴィンヤードのバッカスもまた、ドイツ品種としては、熟成向けではないが、有名なものだ。私も、ヴュルツブルクに行った時、ドミナ、シルヴァーナー、バッカスといったブドウ品種を堪能した。濱田ヴィンヤードも、例外ではなく、バッカスというドイツ品種で勝負している。

外観とエチケット

外観はほんの少しくぐもった濁りがある。明快な黄色。

開栓直後は、少しだけプチプチと発泡した。香りには、ジャスミン、キンモクセイのフローラルなイメージ。少しだけペトロール香も。レモンピール、レモングラス、そんな香りも感じる。

酸味は落ち着いて来ていて、果実味がしっかりある。蜜りんごや完熟のグレープフルーツ。若干のミネラルが感じられるが、塩味があるわけではない。思ったよりドライで、ソーヴィニヨンブランからハーブを引いて、花とミネラルのニュアンスを付け加えたような感じ。

裏エチケット

醸造は有限会社グリーンテーブルとあるので、タキザワワイナリーでやってるのかな。そういえば、三笠にはもう一つタキザワワイナリーという老舗があった。醸造はクリーンかつ正統派で、冷やすと酸が際立つような、スッキリした味わいへと仕上げてくれる。

さすがに、もう沢山のワインを飲むことも叶わぬだろうから、飲めるものをどんどん飲んでいかないと、減らせない。このワインもその一つではあるが、酸味をある程度落ち着かせてからの方が僕は好きかも。北海道のバッカスをもっと飲んでみたい。

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