スペイン、マジョルカ島、クワトロキロス ビニコラ、モトール・カイエット2017
さすがに、自分が見たら負けるかもと思って、結果だけ見て負けてると、悔しいものです。意識しないようにしても、勝負事は負けると悔しい。悔しい気持ちが強すぎるので、私は、勝負事を極力避けようとしてきました。それでもやはり悔しいものですね。
なので、次戦のゲン担ぎということで、スペインのワインを「呑む」ということで、これまた若干の自然派的なスペインはマジョルカ島のワインを今日はチョイスします。
クワトロキロスのモトール、カイエット、2017。カイエットが土着のブドウ品種です。我々トランス世代には有名なイビサ島も含んだバレアレス諸島の大きな島であるマジョルカ島。その土着品種のカイエット。
シソのような香り、梅のような香り、揮発酸はありそうでない。日本の薄旨系のピノっぽい。シチリアのネレッロ・マスカレーゼにも似た感じだけど、酸味がしっかりあり、赤系の果実味がしっかりある。野でとって食べたスグリを思い出す。
モトールっていうのが、伝統的な製法のことで、「セラミックタンクと地元のレンガを用いたコンクリートタンクで醸造」したカイエットのワインということなんですかね。酸化防止剤無添加というのも、その一つのようですが、醸造過程でSO2は出るので、そこは私はあんまり気にしてない無いです。クリーンならいい。
ちょっと濁り感はあるかな。でも、オフフレーバーは感じないし、味わいにも揮発酸は感じない。日本ワイン好きな人は、これ、美味しいと思います。
家でボルドー用に使っているものと、やや広めのブルゴーニュとまではいかない角度のグラスの二種を使ってみました。
酸味がしっかりあります。重くはない。実際アルコール度数はヨーロッパ系のブドウで造ったにしては低め。昨日の齊藤ぶどう園さんの山ぶどうに似たニュアンスもありますね。ボルドー寄りの深めのグラスの方が、黒い香りが少し出て、煮詰めたプルーンのような香りもあります。アタックは黒糖のような甘みもあり果実味から酸味に移行していく。美味しいです。
値段も安い(2300円くらい)ので、ぜひぜひ。
アロースブルットとか、そういう郷土料理と一緒に食べたい。明日はラタトゥイユでもつくるかな。