「旧大正通り」を歩こうとしてみた 〜大島・亀戸・両国〜
とりあえず、先だって話題に上げた「旧大正通り」について、歩いてみようと思いました。それにはまず亀戸に行かなければいけません。
けれども『日本の道事典』には、靖国通りの旧称が大正通りと書かれていて、それゆえに起点は「中央区東日本橋2丁目の両国橋西詰から新宿歌舞伎町1丁目にわたる」と書かれています。
亀戸起点にしているのは藤井淑禎さん。とりあえず今回は、藤井さんの記述に従って、亀戸起点の国道14号を西に歩いてみようと思いました。
ただ、それだけでは実入がないので、大島駅からブックオフの亀戸店に寄り、江戸川乱歩関係をちょっと探って、少し歩いて、疲れたらすぐに錦糸町あたりで電車に乗ろうかなと思っております。ちょっと、ちゃんとやるにはあまりに時間がない。
まずは大島駅を降りて、亀戸に向かいます。
単純に北に向かえばいいだけだけど、面白めの道を通りたくない?
URの巨大な団地群を横目に、渋い小道が残っているのが、墨田区のいいところだよね。緑道に向けて歩きます。
こういう住宅街に住んでみたかったけど、再建築不可と住居境界が曖昧なところが多くて、断念。
緑道の真ん中を通ります。
詳しいことはわからないけど、こうしたオブジェを眺めて歩くのも面白いよね。
いい感じのシュークリームショップを発見。シューラボ。できたばっかりっぽいね。2つ買いました。食べ歩き用に。
クリームが軽くて、何個でも食べられそう。私はバナナのやつが好きでした。
生地の中にクリームを後入れしてくれるので、新鮮な感じ。ちょっと時間はとるよ。でも、こういうお店が欲しいよね。
起点の亀戸ブックオフに参りましたよ。
ここでは、森鴎外訳の『シュニッツラーのみれん』、平井隆太郎氏の乱歩の思い出本、全国文学館の一覧本、ヴァレリーの『ドガ・ダンス・デッサン』。わざわざ荷物を重くしてどうするんだという。
水神森から出発です。かっこいい地名ですね。使いたい。
こういう昭和復興期の空気がまだ残っているのが亀戸だよね。
なんというかこう、ツギハギ感というか。建て増し感というか。
表に面したところに昭和の建物があって、平成の建物とキメラのように隣り合ってる。非調和の調和っていうかね。
スカイツリーは、街歩き人の灯台だね。
九龍城砦のような空気もあるよね。公団には公団の良さというか。色々あるけれど。
やっぱり東京は水の街。墨田区のこういうところが好きだなあ。
水のない川もあるね。
えもいわれぬ絵だと思うんだけど。
一つ目の誘惑!これはおじさんが店先にドッカと座ってたから、なんとか回避した!
歩いていると、ちょっと休みたいカフェが出てくるのも、東京だよね。
でも二つ目は回避できず、フラフラと入っちゃったよ。
サードウェーブっぽいスクエアコーヒーロースターさんですね。
ブルンジのシングルオリジンをアイスで。酸味が欲しかったったので、ちょうどいい。シングルオリジン、四つから選べたよ!少し提供に時間はかかるけど、美味しい!
座ったが最後、もう歩けない。
両国で今日は打ち止め。橋を越えるのは、また別の日に。さらば、墨東。
こういう路地が嬉しいよね。
どこが乱歩なんだよ!と言いっこなし。