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スペイン、リアス・バイシャス、パゴス デル レイ、プルポ アルバリーニョ2020

スペイン大手のフェリックス・ソリス社の高付加価値ブランドとして出発したパゴス デル レイが、ガリシア地方のリアス・バイシャスでも冷涼な地域である「バル ド サルネス」で栽培されたアルバリーニョを使った一品。

1400円前後で買えるアルバリーニョとしては、満足な果実味とミネラルのバランス。酸味は穏やかで、ミネラルと一緒に果実味の後に顔を出して、スッとほどける感じ。アフターに柑橘のほろ苦さに塩味が少々あって、塩レモンのような旨味を感じる。

裏のエチケット

夜遅くに倉庫で一人、口開けをしただけなので、ほんの一杯のつもりが、ついお代わりしてしまった。うまいな。

フェリックス・ソリス社の廉価なワインは、なんどか飲んだことがある。そうした大手が、各地域に別ブランドとして「パゴス デル レイ」が建てられたようで、調べてみるとルエダ、リオハ、リベラ デル デュエロなどにも、ワイナリーがあるようで、ワインミュージアムなんかもあるようです。

ここ寒いんだよね

最近、フランスワインの価格高騰がニュースになっています。このあいだ、どこかの酒屋でみた、ボルドーはシャトー・クレール・ミロンなんかも、ずいぶん高くなっちゃったなあという感じで、もちろんヴィンテージの差異もあるんだろうけれども、それだけじゃない感じが否めません。

このヴィンテージは当時1万ちょい?

なので、スロバキアやチェコといった新たな産地を見渡したり、今まであまり注目してこなかったポルトガルやスペインのワインを、見直していこうと思っています。

もちろん、日本ワインは、私が諏訪に住んだときに、無聊を慰めてくれたものなので、応援はしつづけます。ただ、2005年とか2006年のころとかは、それでも勝沼なんかも商売っ気が薄くて、だからこそいろいろ聞いて話せた時代だったなあ、と懐かしく思うわけです。

大学時代のチリの安ワインブームからはじまって安ボルドー、出版につとめていたときの南仏の安ワインや地中海の安ワイン、そして、岩の原ワインや小布施ワインなど日本ワインとの出会いがあって・・・と、今はやっとそれなりの価格のワインも買うことができるようになりましたが、初心を忘れずがんばろうと思います。

当時すごく美味しいと感じた「陽はまた昇る2010」。今も美味しいけど。

本も、音楽も、読みつくし、聞きつくすには限界があるなと思ったけれども、ワインも、健康という限界もあるので、飲みつくすのは難しいよね。

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