期限切れのカップ麺
家族によって勝手に掃除された部屋に置いてあった紙袋を見てあることを思い出した.
昔知り合いにもらったカップ麺をまだ食べていなかった.
貰ったのは1月下旬で既に5ヵ月経過している.
恐る恐る紙袋の中身を確認してみるとカップ麺が二つとめぐりズムが入っていた.
そしてカップ麺の賞味期限は6月18日と5月6日,2024年のだ.
要するに両方賞味期限は切れていた.
しかし,6月18日までの方は正直まだ食べられそうだと思い急いで食べた.
午後3時に食べて現在に至るまで特に体調を崩したりなどはしていないのでこれは正解だったと言えよう.
しかし5月6日までの方,こいつからはただならぬ何かを感じる.
しかも豚骨味だ.
関係ないかもしれないが豚と書いてあるだけで賞味期限にシビアな気がするのだ.
「牛は生で食べてもいいが,鶏と豚はマジでやめておけ」と誰かが言っていた.
そのため牛は寛容だがそのほかの肉は寛容ではない印象がある.
ただ、所詮は賞味期限だ.
消費期限が切れているものを食べると健康を害するが賞味期限は切れていても多少美味しくなくなる程度で問題はないという印象もある.
事実として,この間3ヵ月ほど賞味期限が切れたうまい棒を食べたが粉微塵も美味しくなかっただけで健康に害は一切なかった.
そして何よりもこのカップ麺は先ほども述べた通り貰い物なのだ.
自分で言うのもなんだが私は義理人情に厚いところがある.
家で作られたご飯はどんなものであろうが残すことなく食べ,ごちそうさまと言う.
この当然のことを長年続けられるほどには義理堅い.
色々考えたが結果として私はまだこのカップ麺を食べられていない.
これを食べることは現代的ではないかもしれない.令和の人間がするべきことではないかもしれない.
しかし私という人間であるために,自分に誇りを持つためにはこのカップ麺は何としてでも食べるべきだろう.
恐らく私は食べる.
明日の自分が食べてくれると思い,今日は休もうと思う.