卒業後の進路を見据えた話をしよう
先日、卒業後の進路を見据えた指導・支援の研修会へ参加しました。
小学校を卒業した後の進路は、特別支援学級に在籍している児童、保護者にとっては、慎重に考えなくてはなりません。
なぜなら、将来の就労に関わってくるからです。
中学校卒業後は、高校への進学を目指すのか?
特別支援学校高等部へ進学するのか?
小学校の段階から考えておくことが大切です。もし、高校進学を目指すとしましょう。高校へ進学するためには、当然受験が必要になります。また、各教科の評定を出す必要があるのです。その評定を出すためには、中学校の各教科を受け、定期テストを受けなければなりません。
その際、知的特別支援学級に在籍していた場合は、下学年の内容でカリキュラム編成していたり、教科を合わせた指導を行っている場合があるのです。よって、中学校3年生時点で高校進学を目指しても、当該学年の教科を学習しておらず、定期テストを受けていない場合、評定も出すことができないのです。
これでは、高校へ進学をしたくても難しくなるのです。高校進学を目指すのであれば、先ほどもお話しましたが、できる範囲で当該学年の各教科を学習し、定期テストの受験をする必要があるからです。
逆に、特別支援学校高等部への進学を考えているのならば、中学校進学時点で特別支援学校中等部への進学を検討してもよいかもしれません。より少人数で、将来の就労に向けて自分のことは自分でやる力を繰り返し指導することで身に付けることができるからです。特別支援学校では、「自分のことは自分でやる」を徹底します。
我々小学校の教員は、その子の将来の自立と社会参加に向けて、学びの場の中で何が最もよい選択なのかを考えていく必要があります。ただし、あくまで将来は誰にも分かりません。子供と保護者が納得のできる選択ができるよう、研修を繰り返し受けながらできる限りの情報を提供しつづけることが大切ではないのでしょうか。
今後も、新たな情報を常にキャッチして、保護者へ情報提供できるよう努めていきたいと思います。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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