話を聞けば落ち着く子と、話をいくら聞いても態度が変わらない子の決定的な違いとは?
今日は一日中授業が続き、忙しい時間を過ごしました。子どもたちを見ていると、話を聞くことで落ち着きを見せる子と、話をどれだけ聞いても変わらない子がいると感じます。
話を聞くと落ち着く子は、周りに合わせることができるタイプの子どもなのかもしれません。周囲の評価や関心、他者の目線が気になりやすく、環境の影響を受けやすい傾向があります。
適切な環境で学べば自然と落ち着きを保てますが、逆に良くない環境では荒れた態度を見せることもあります。このような子どもにとって、人的環境や物理的な環境、教室環境が非常に重要です。
一方で、話を聞いても態度が変わらない子も存在します。こうした子は自分の体験や興味のある話をどんどん続けるため、こちらから聞かなくても話し続け、時にはそれで授業が終わってしまうほどです。
このタイプの子どもは、自分のペースを優先し、他者に合わせることが難しいようです。実際に、こうした子どもは周囲に合わせることが苦手で、自分のやり方を通す特徴があります。
周囲の反応や相手がどう感じるかには関心が薄く、そのため、ためらいなく嘘をつくこともあります。自己中心的な考え方を持っているため、自分にとって良ければそれで満足し、他者の気持ちを考えないのかもしれません。
以上のことから、話を聞けば落ち着く子と、そうでない子の違いを一言でまとめると
「周りに合わせることができるか、できないか」
にあると考えられます。
このような特性があることを踏まえて、子どもたちに接していく必要があります。ASD(自閉スペクトラム症)を持つ子どもは、どちらかというと話を聞けば落ち着く傾向がある場合が多いように感じます。
特定の興味やこだわりが強い分、それに共感したり、認めたりする存在が安心感を与えるでしょう。
「自分を理解してくれる人がいる」
という安心感が持ちやすくなります。
一方で、ADHD(注意欠如・多動症)の子どもは話を聞いても変わらないことが多く、衝動的で自分の関心に突き進む傾向があります。集中力が散りやすいため、言葉のやり取りだけでは信頼関係を築きにくい場合もあります。そのため、言行一致のある態度で接することが大切です。
「この先生は厳しい」
「許してくれない」
という評価があると、次第に指導を受け入れやすくなります。逆に
「優しい」
「許してくれる」
という印象を持たれると、ふざけた行動が許されると誤解され、不適応行動につながる可能性があるため、一定の指導方針を持ち、一貫した対応が求められます。
もちろん、子ども一人ひとりに違いがあり、発達障害も一概にまとめるべきではありませんが、こうした視点を持っておくことは、子どもたちに関わる上で大切かもしれません。参考にしていただければ幸いです。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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