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特別支援教育の知識や理論は、実際に児童生徒の指導や支援に生かされるのか?

皆さんは、「特別支援教育」と聞くと
どのようなことを思い浮かべますか?
どんな印象を受けますか?

特別支援教育は、LD、ADHD、ASD等の特性や支援法等、発達障害ごとの特性についての理解、その原因が中枢神経系に何らかの要因による機能不全であること等が、よく研修や書籍で伝えられているという印象があります。

私自身も、特別支援教育について学びを深めていく中で、発達障害のある児童生徒に対する支援方法について学び、特性に応じた支援の方策についてよく先生方へお伝えすることが多いです。

しかし、私がいつも悩みを抱えていることがあります。それは…

「その知識や理論は、実際に児童生徒の指導や支援に生かされるのか?」

ということです。

もっと言えば、授業や学級活動で具体的に、いつ、どこで、どのように活かされるのかが明確であるのか?です…!

特別支援教育は、私個人の見解として、その知識や技術、支援方法が使える場所が限定的なのです。常に使えるようなものではありません。

子供との関わり方について、「褒めて伸ばす」「よい所に目をつける」「選択的注目」「自立と社会参加を見通した活動を仕組む」など特別支援の視点を生かした指導、支援のコツや技に関することは言えます。ただ、理論ばかりに目をつけてお伝えしても

「じゃあ、目の前のAくんに対してどうするの?」

と結局実践にまで落とし込めないことがある印象を受けます。

いずれにしても

「特別支援教育のおかげで学級経営が劇的によくなった!」
「特別支援教育のおかげで授業が進めやすくなり、子ども達の理解力も格段に上がり、成績の向上につながった!」

と実感のできるものであってほしいのです。

おそらく、できる人はできていると思います。

特別支援教育はこれからの教育に必須のスキルである!と核心を持っているのも事実です。

しかし、私自身が、まだまだ特別支援教育を通常学級での効果的な実践にまで落とし込めていないのです…!

特別支援教育って、大事なの?

研究したら、指導や支援に生かされるの?

これを体現するのが特別支援教育を推進する者の役目だと考えます。

理論をいくら振りかざしても、子どもは成長しません。
理論をどれだけ実践につなげられるか、その実践が真の子どもの成長のため、日常生活に生かせるものになるのかが大切だと考えます。

やっかいなのが、下手に理論を学んでしまうと、理論を基にした実践ばかりに目が行き、目の前の子どもたちの実態や保護者の願いを無視して、教師がやりたいことを子供に押し付ける場合があります。

教師のやりたいことをして自己満足に浸っており、「こんなことができるよ!」と自慢をしている先生がたまにいますが…

果たして、それで子どもたちが成長できたのか?何のためなのか?

と疑問に感じたことが度々あります。私自身も、このようにならないように、反面教師にしています。

じゃあ、どうする?

通常学級担任にとって最も知りたいのは、全員が分かる・できる授業とその手立てだと考えます。そのための手段として、UDが挙げられます。

私自身、授業のユニバーサルデザインについてある程度の知識と実践を積んでいます。ここからブラッシュアップを続け、目の前の子どもたちに実際に使える実践方法をまとめていきたいと思います。そして、先生方へその実践方法を伝えていければと考えています。

PBSに加え、授業のユニバーサルデザイン(UD)の手立てが増えました。通常学級が、小学校の核です。RTIモデルの第1層は全ての子どもを対象に質の高い指導を実施することです。全ての子どもは通常学級に在籍します。特別支援学級も、交流で通常学級へ行きます。通常学級での指導・支援が充実していれば、特別支援学級の子どもたちも同じ場で学べる機会が増えるのです。まさに、インクルーシブ教育につながります。

話が長くなりましたがー

特別支援教育の知識や理論は、実際に児童生徒の指導や支援に生かされるのか?

答えは、目の前の子ども達へ実際に使える指導や支援へ落とし込むことです。難しい理論や言葉は必要ありません。できる指導・支援を日々追い求めていくことが大切なのではないでしょうか?

言うのは簡単ですが、私自身、まだ悩んでいる最中です💦
PBSやUDを手掛かりにして、目の前の子どもたちの成長と笑顔、自立と社会参加のために特別支援教育を推進していこうと思います。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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