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授業では、一体何を目指すべきか?インクルーシブ教育の推進のために私たちができること

本日、研究授業がありました。教師経験がない方にとっては馴染みのないものだと思います。まずは、研究授業についての説明を載せます。

学校における研究授業とは、教師が授業を公開して、授業の質の向上や改善策を検討することを目的とした授業です。
研究授業には、次のような目的や意義があります。
・
教師の専門的な力量を磨き合う授業の質を向上させる
・新しい教育方法の効果を測定する
・学校の教育目標を具現化する
研究授業では、教師が指導案を準備し、授業後に他の教師や指導者からコメントや指導を受けることで、授業の改善につなげます。
研究授業は、個人研究を披露する場ではなく、校内研究のテーマに沿って行われる授業が主です。
研究授業は、学校内外の先生方に見てもらい、協議会で研究授業の意見交換をします。そして振り返りをした後、また新たな目標を設定します。この一連のサイクルが授業研究です。

生成AIより

今回は、若手の先生の授業の質の向上や改善策を検討することを目的とした研究授業でした。小学校3年社会科の授業です。

私がこの授業で特に意識した視点は、「特別支援学級の子供達で交流学級へ来ている子供達がみんなと同じ学習活動を行えているか」でした。そして、それはかないませんでした💦

指導案には、「特別支援学級在籍の児童も2名参加」と明記されていました。それなのに、2名の特別支援学級在籍児童への個に応じた配慮に関する文言が記述されていなかったのです。実際の授業では、支援員さんがずっとつきっきりでワークシートへの記入を手伝っていました。支援員さんがいなければ、全く学習に参加することができなかったでしょう。

私が特別支援教育を推進するために若手の先生方へ望むのは、「誰1人取り残すことのない授業」つまりインクルーシブ教育を推進するための授業です。特別支援学級在籍児童が2名いるのなら、その子達ができる個に応じた配慮を行うべきです。

その個に応じた配慮は、他の困っている子供たちへの有効な支援にもとつながるでしょう。

授業をするのなら、全員が分かった、できたという達成感や満足感をもって終わってほしい。そんな思いが、授業や学習指導案ににじみ出なければなりません。

特別支援教育とは、子どもを活かす教育、子どもの個性が生きる教育であるべきです。その子の長所を生かし、活躍の場を作る。短所は、ICTを活用したりワークシートの工夫、課題の精選や意図的な支援員との連携によりできるだけ解消させる。

誰一人取り残さない、全員がわかる授業、そんな授業を教師は常に目指さなければなりません。もちろん、難しいです…!私も、完璧にできるかと言われれば「絶対にできる!」なんて胸を張って言えません。一人ひとり違う子供たちを全員に分からせるのですから。

最も有効な解決方法は、「チームを組む」です。

支援員さんがいると分かっているのなら、学習指導案に明記すべきです。支援員は基本的に教師の指示の下動きます。授業者の明確な意図のもと、インクルーシブ教育推進のために意図的支援へと結び付けなければなりません。そのために、有効に活用してほしいと思います。

また、先輩の先生がたくさんいるので、アドバイスをもらうこと、授業では必ず教える子どもたちがいます。

さらには、その子どもの力を借りること。教師も、子どもも、主従関係なのではなく、あくまでともに良い授業を創り上げるチームなのです。その意識が、主体的・対話的で深い授業の実現に近づくのではないかとも考えました。

私自身もとても勉強になりました。インクルーシブ教育の推進のため、全員が学べる授業を改めて目指したいと、思いを強くしました。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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