就活生に贈るセブンルール(3)
前回、前々回の記事はこちらからご覧ください。
異様な世界、シューカツ
こんなことがあった。
ある時の7月くらいだったか、六本木ヒルズの近くを歩いていると、リクルートスーツを着た一人の女性が、泣きながら歩いていた。
高層ビルの谷間をとぼとぼと歩く姿は、大変失礼ながら異質な光景でありよほど飴でも差し出そうかと思ったが、さすがに怪しまれるのではないかと考え直し声はかけられなかった。
それ以降でも、リクルートスーツを着て歩く女性の姿を見ると、ぎゅっと胸が押しつぶされそうになる。あのときの彼女が、今元気に生きていることを願ってやまない。
いやはや、日本の就活は過酷すぎやしないか?
なんだかんだで新卒一括採用が主流であるゆえ、就活が一大イベントになりすぎているきらいがある。
そもそも新卒で就活しなくても、一年くらい休んで旅したり、資格勉強したり、なんなら「ちょっと疲れちゃったー」ってぼーっと過ごしたっていいはずなのに、空白の期間を許さない風潮がある。
大学生の本分は学業、ということになっていて、講義に出る時間以外で「ガクチカ」に書けることをする、って無理ゲーじゃないですか。
セブンルール番外編:自分にツッコミを入れろ。
そういえば就活で心がけていたこと。
志望動機でも何でも、「なぜ?」と自分にツッコミを入れること。5回くらい。
世の中的には「なぜなぜ分析」っていうんですね。
「教員になりたいです」
「なぜ?」 <why>
「生徒のためになりたいから」
生徒のためってどういうこと? <how>
「学力向上に貢献したい」
具体的に何するの? <how>
それって教員じゃなきゃできないこと?(塾など) <not教員>
学力以外はどうでもいいの?(生活指導、部活など)<not学力>
いわゆる「5W1H」、そして「not」(前に出てきた回答中(のワード)に対して、教員"以外"じゃできないの?学力"以外"はどうでもいいの?とあえて否定する)の観点でツッコミを入れる。
イヤな面接官になりきって、とことんツッコミを入れてやろうぜ。
だいじょぶ。
だいじょぶ、この時期まだ内定ゼロだったから。なんなら6月入ってもゼロだったし。
就活にプラスの側面を見出すとすれば、ちょっと遠出できたのは楽しかった(静岡とか行ったなぁ)。また、たまたま同じ会社を受けた就活生と、面接の待ち時間や帰り道に喋れて楽しかった。何というか不思議な連帯感が生まれて。
冷たい態度をとられた会社では二度と買い物してない。
内定くれて辞退した会社には、申し訳ないのでたまに製品買ってるよー。
人間だもの。