よき日。
路面を強く叩く
その雨は聞くだけなら音楽と化す
こんなに日でも学校や仕事に行かねばならない
とか
買い物に行かねばならない
とか
昨日も一昨日も行ったはずの行動が雨のおかげで不幸と化す
傘なんてものは気休めにしかならず
屋内にいればそこは安全地帯
外でも屋根の下は救いとなる
それは夜になればなるほど
強く もっと強く 更に強く
外はヒカり、雷が落ちる
水位が上がる川に少し興奮を感じる。
家にいるだけの時間が雨ってだけで心地よく
何もしないこの時間が贅沢
何もしなくて良い言い訳になる
ほら、また雷が鳴る
やらなくていい理由は雨
この夜明け、目が覚めるときっと晴れ
それまで僕は一人
独りじゃない一人
そう大雨の日に
仕事が休みな俺
そう大雨の日に
強く叩く雨音を聞くだけの俺
そう大雨の日に
一人になれた俺
明日は晴れ 今日は大雨
だからこその
しあわせ