見出し画像

庭としごとと、それから踊りと。


2018年にしたいこと、去年のはじめに100ほど書いたはずなのだけれど。どこにいったかわからない。まあ、叶ったら嬉しいことなんてそんなもん。


わたしは、定住というものをしてみたい。


思えばここ8年間、毎年引っ越しをしている。荷物は少なく、3か月先の予定のわからない生活。嫌いじゃないし、なんなら似合っていると思う。全ての荷物が、大きなスーツケース2つに収まることに、その身軽さに安心感すら覚える。

だけれど、今年は、違うやり方を試してみたい。

一つの場所にとどまり、根をおろし、季節が移ろうのを眺める。住む場所を整える。


というわけで、「定住」なら「農耕」である。


私は今年「はたけしごと」をはじめることにした。家庭菜園ですけど。

東京で住んでいるのは築60年の一軒家で、庭がついている。冬が終わるころには梅やもくれんが、6月にはアジサイがが咲く、こじんまりとした庭だ。小さいけれど、せっかくなのだから、プランターを置いて野菜を育ててみたい。緑のカーテンも作ってみたい。ハーブを植えて、お茶をつくってもたのしいかもしれない。

その延長で、家のなかにも緑をたくさんおきたい。今もそれなりにあるけれど、家の中で木の下で昼寝できてしまうような、大きな鉢植えをおきたい。


あまり室内というものが得意ではなくて、大学でも外で食べるときでも、いつでも窓のそばの席を選ぶ。窓のそとの中庭や街路樹、空を眺めているとすこし落ち着く。だから、家のなかにそれらをひきこんでしまいたい。


きっと、定職にもつくかもしれない。


3月には大学をでるし、それにちょっとだけ「私にも定職につくことくらいできますよーだ」と、ムキになっているわたしがいる。父も母も、9時5時の働きかたではない。だから私には毎日同じ時間に家をでて。同じ時間に帰ってくる生活がどういうものなのかが、さっぱりわからない。いまだに、ドラマでみるサラリーマンというものがテレビの中にしかいないキャラクターのように感じる。

そんな家で育ったうえ、おちつかない性分の私でも「ふつう」になれるもん、というあまのじゃくな理由で定職についてみようかと思う。

そうやって生活を一つのところにおちつけているうちに、根をはるものたちの世話をするうちに、私も少しはおちつくだろうか。わたし自身も、今年はステイブルでいたい。

いつも、まるくコロコロとあちこち転がってきたから、今年はさんかくでいきたい。


庭としごとと、それから踊りと。



いいなと思ったら応援しよう!

すおう光帆
サポート頂くと、家に緑が増えます。たぶん。