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立ち食い蕎麦屋でマル・ウォルドン

日々のランチに頭を悩ます。
どこもかしこも、1000円を超えてくる。
ため息をしながら、自分の財布のコインを
掻き回す。

サラリーマンは、いつでもサバイバルゲーム。
お腹の調子を考え、
食べる時、食べない時を考える。

そんな世の中でも、
味方なのが立ち食いうどん屋。
僕は、頑固に、お蕎麦派なんですけど。

だから、通勤途中に3軒ほど、
お気に入りというか
食べさせてもらっているというか、
お世話になっているお店がある。

1つ目は、安くてうまいのだが、いつも行列。
時間がある時しかいけない。

2つ目は、とにかく早い、うどんやそばが、
ふにゃふにゃで歯応えがないが、
ワンコインでおにぎりが付くのは捨て難い。

3つ目は、1か2が満員の時に泣く泣く行く
第三候補。別に、普通。
接客も値段も味も全て。

しかし、今日は、1も2も、
お客の回転は早いものの
満席で、肩を擦れ合って
食べる気になれなかったので
第3候補に行ってみた。

そこは、ガラガラだった。
とてもゆっくりできた。

食べてからもゆっくりしている
自分に気がついた。

それは、音楽が心地よかったからだ。

無心に食べて、水を飲み、上を向いて
一息付いた時に

アルトサックスのジャッキー・マクリーンの
切々たる鳴きのサックスが
心に突き刺さりましたね

すぐさま、「なんやったけ?誰やったけ?」
聞き覚えのあるが名前が出てこなかったので
アプリで検索してみたら、

なんと、
マル・ウォルドンの名盤がかかっている。
「シッブ〜」って言ってしまった。

回転数が命の立食いそばで、
ジャズの名盤かけてるんやと
思い、店長って誰やろ?ってみてみたけど、
あんま、BGMに興味なさそな人だった。

僕みたいに、音楽好きだけど、
表に出さないタイプなのかもしれませんね。

よく聞くと、JAZZのオムニバス的なものが
流れていて色々聞けた。

しょうもないことだけど、
僕の中の僕の好きな
立ち食いうどん屋ランキングが
暫定1位に昇格した。
「味ではないんだな」と、
ここで書きながら思った。

今日も、皆様が、
素敵な1日となりますように!


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