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映画「ラストマイル」

映画「ラストマイル」観てきました
池袋だけでも3館も上映していて、人気の程が伺えます

詰まるところ「生きて!生き続けて!」
というメッセージなのかな
私が映画から受け取ったものは

巨大な物流倉庫
以前に観た「ノマドランド」という映画でも、繁忙期に掻き集められる人々が描写されていて、何ともやりきれない思いがしたけれど、本作はより近代化した建物に同じように吸い込まれていく人々

決められた事を出来るだけ早く正確にこなしていく

それぞれ一人の人間で、生まれてからこれまでも色々な人生があるはずなのに、ゲートに入っていく人達は、まるでお面を被っているように顔が見えないように思える

これは、たまたま物流倉庫が扱われているけれど、自分らしさや個性なんて全く関係なく、というより没個性で働かなければいけないのは、大きな組織なら当たり前なのかもしれない

感情の起伏なく、マシーンのように働く事を求められる人々

目標達成するのが当たり前で、達成できなければ責められる

誰だってそんな職場は嫌だし、逃げ出したくなる

中には追い詰められて、この世からも逃げ出したくなる人がいるかもしれない

そんな人に向けて「生きて!」と
呼び掛けているような気がした

主役の二人は勿論いいんだけれど、私は火野正平がとても良かった

あの年齢で、キツイ仕事なのに腐らず、何なら矜持を持って働いてる

一緒に働いてる息子も、何だかんだ言っても、今迄の自分の仕事に誇りを持っていて「親子だなあ」と思える

キツイ仕事でも誇りを持って働いてる全ての人が、報われますようにと願わずにはいられない
そんな映画でした