ジャスミン茶と平成ソング
留学に来て2ヶ月経った。
時の流れは遅いようで早い。
11月末には期末テストがあって、1学期目が終了するらしい。
もうあと1ヶ月だってさ。
前聞いた「19歳で人生の半分が終わる」という言葉が本当のように聞こえる。
時間をもっと有効に使わねばと思い、重い身体を起こし机に向かう。
留学先の香港は、予想と裏腹に親日国である。
スーパーに行っても日本のものがある。
別府にないサイゼリアもある。
ある意味、毎日日本に囲まれている気がする。
物価がそもそも2倍だから、なかなか日本食なんかには手がでないが…
香港人に日本から来たんだって伝えると、「アニメ好きだよ」とお決まりのフレーズか、今年日本のどっかに行った、もしくは行く予定という話で持ちきりだ。けれども、彼らの日本についての引き出しは多い。
みんな円安の機会を活用して日本旅行に行くらしい。
街中には香港エクスプレスの新しい香川就航のポスターがデカデカと貼られている。
日本を旅して日本を好きになってもらうことは嬉しい。その一方で、自分の大好きな日本がこんなに円安に喘いで喘いで下手にまわっている実情に悔しくなる。実際、自分も円安の被害者であるが。
そのおかげで、もっと政治とか、経済、特に為替取引に興味が湧いた。
日経オンラインと、為替アプリを見ることが最近のトレンドになった。
あと最近、気がついたことをノートに書きだしたい。
それは、自分のアイデンティティはやはり日本に帰属しているということ。
散々日本のことを悪く言って、休みの旅にすぐに航空券を取って海外旅に赴く自分であるが、その度に思う。やはり日本が一番好きだ。
愛国心とかじゃなくて、本当に日本っていいところだと肌で感じる。
もう自分は日本にメンヘラしてるらしい。
特に平成J POPにはお世話になっている。
ウルフルズとかサンボマスターとかファンモンとか…
最近のadoとか、ミセスの歌は香港人にも知られているが、まず外国人の会話では出てこない平成アーティストからもらえるエナジーは特別なものだ。
一つ一つに愛と情熱が込められていて、決して綺麗ではないが、あの泥臭い感じが外国では味わえないものであり、自分を興奮の渦に陥れる。
弱い自分を前に押し出してくれる。
最近ハマっているジャスミン茶は心を落ち着かせる効能があるらしいが、平成J POPの前では無力だ。
Youtubeで曲名を検索するだけで、外国で普段生活していて出会うことのできない、日本人しか知らない日本の良さに出会えて優越感に浸る。
留学が気がつかせてくれた幸せのひとつなのかも知れない。
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