タキモト「タブレット ホウジ」の感想
前にタキモトのボンボンショコラの感想を書いたのだが、素材の味を持ち味を前面に押し出してくるような味わいがとても印象的だったのを覚えている。
やはり、こういう記録を残す事には意義があるのだと、改めて実感した。食べた当時の自分が思ったことを文字にして残しているので、その過程で記憶が強く定着するし、例え記憶が少々おぼろげになったとしても、自信をもって「こうだった」と言い切ることができる。これこそまさに、私がやりたかったことだ。今後もコツコツと記録を続けていきたい。
それはそうと、今回はタブレットの感想を書く。これはボンボンショコラと同じ日に購入したものだ。
箱から取り出して割ってみると、ほうじ茶の香りが漂う。本当に「良いほうじ茶」の香りだ。付属の説明書がなかったので、インスタグラムの公式アカウントを確認したところ下記の通り記載されていた。
いやぁ…これはすごい。香りが良いわけだ。なんて贅沢なのだろうか。また、ベースがホワイトチョコレートというだけあって、しっかりとした甘さ。口どけも良く、とろりと溶けていくのがたまらない。一方、ざらりとした感触もあるが、これは粉末状にした茶葉だろうか。これもまた、ほうじ茶が主張してくるような感じがして良い。とろり、ざらり。そして、ふわりとほうじ茶が香る。たまらん。
ところで、タキモトのボンボンショコラ5個入りに入っていたほうじ茶のチョコレートはビターだった。ほうじ茶とチョコレート、焙煎されたもの同士が互いをよく引き立て合っている印象だった。しかし、こちらは何故ホワイトにしたのだろうか。以下、素人である私の勝手な考察を述べておく。
まず、ボンボンショコラはサイズが小さい為、一口で素材の風味を感じられないと印象に残りにくい。つまり、一撃必殺の味づくりが求められるイメージがあるのだ。そこで、ほうじ茶の香ばしさを一口で確実に印象づける為にビターを用いたのかもしれない。一方、こちらはタブレットなのでサイズが大きく、同じ味を繰り返し楽しむことができる。そこで、ほうじ茶の風味をとことん堪能してもらうためにホワイトチョコを選んだのかもしれない。ホワイトチョコは甘さと油脂感が強く感じられる代わりに苦みが入らないため、ある意味、極めてシンプルな味わいになる。ただ、その分、生半可な素材を組み合わせると全体のバランスがイマイチにななりやすいイメージもある。しかし、これはとても美味い。素材に対する自信があってこその組み合わせだったのではないかと、私は考えている。もちろん、実際のところどうなのかは、滝本シェフ本人のみぞ知るわけだが。
何にせよ、私の中でこのブランドに対する「素材の持ち味を前面に押し出す」というイメージはますます確固たるものになった。次のバレンタインでは何を買おうか、既に楽しみだ。
<資料>
・タキモト公式インスタグラムアカウント
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