ブーブークッションを見習え! ー教育論⑦ー

こんにちは😀

今回、たまたま思いついた勉強理論を説明したいと思います。

題して、「ブーブークッション理論」です!

ヘンテコな名前ですが、ちゃんと考えて名付けています。

ブーブークッションってそもそも何かわかりますよね?

あの空気を風船の中に入れて、座布団などの座るものの下に敷いて、それに乗るとオナラをしたような音を出す奴です。

こんな風船!

あれ、なんか不思議に思うんですよね。

風船って空気を入れると、栓を結ばない限り空気が出ていって萎んじゃいますよね・・・。

でもブーブークッションは空気を入れても萎まないんですよ。

形状維持できるなんて凄くないですか?

凄くないって?まあまあ。

どういう理屈でできているのかわかりませんが、そんなブーブークッションが勉強と繋がっているんですよ。

例えば、映画を見た時、感情を動かすことってよくありますよね?

あれは英語で言えば「映画+impress+人」と言って、「映画が人の心に印象を与える」と訳します。

元々、impressという単語は「im-(上に)」+「press(押し付ける)」という感じでできています。

私の好きな英語辞典である「Etymonline」では次のように定義つけでいます。

have a strong effect on mind or heart, to stamp deeply in the mind・・・

Etymonlineより

つまり、「映画が人の心に感情という『息吹』を吹き込んだ」と解釈できます。

なぜ『息吹』という表現であるかというと、まず感情というものはいろんな種類があり、喜怒哀楽あらゆる感情を映画は与えることが出来ます。息吹は空気ではありますが、細かく言えば、水素・窒素・炭素など様々な空気があり、似ていると思ったからです。

次に、その反意語であるexpressという語があるからです。

expressという単語は「ex-(外へ)」+「press(押し付ける)」という組み合わせでできています。

Etymonlineでは次のように定義しています。

press, squeeze out; speak one’s mind

Etymonlineより

英文では、「人+express+感じているもの・こと」という感じで使います。

そもそも、expressというのは人間が本能的に備わっている「反射的行動」であり、impressという動作を受けて初めて、反射的にexpressをしているんです。

そのexpressの仕方は人によって様々で、思ったことをそのまま吐き出す反射もあれば、逆にそれを隠して違うように吐き出す反射もあります。

だから、人はどうあれ、物事に対して何かしらの反応を見せているんです。

無視を決め込んだり、言葉にしなかったりなど、expressからは離れられない生物なんです。

つまり、impressで吹き込まれた空気をexpress(吐き出)しているんです。

それは私にはまるで「ブーブークッション」のように見えるんです。

でも、「ブーブークッション」とは1つ違う点があるんです。

それは「他動的に吐き出されるかどうか」という点です。

ブーブークッションで溜め込まれた空気は、一時その風船の中に閉じ込められてしまい、その膨らんだブーブークッションを押し込まない限り、ずっとその形を保っているんです。

その押し込まれる原因が、「人に踏まれた」時なんです。

ブーブークッションが自ら小さくなることはありません。人によって、あるいは何らかの原因を受けて初めて、空気が吐き出され小さく萎んでいくんです。

最近の若者もこの傾向にあると思います。

パワハラというimpressを受けて、溜め込んだimpressを一気にexpressするんです。怒り、哀しみなど、たくさんの感情を吐き出すんですが、私から見れば、それを吐き出せない社会的環境のせいで溜め込んでしまい、悪く言えばexpressという感覚が鈍感になってしまうんです。

こうやって人の心を荒んでしまい、誰かからの救助を受けて初めてexpressできる傾向にあると思うんです。

これは、人間関係だけではなく、勉強も同じだと思います。

私は生徒によく「受けた感性を言葉にせよ」と言います。あるいは引き出すように誘導・考えさせるんです。

このimpressができてもexpressができない生徒が多くいます。でも賢い生徒は、それを「言語化」できるんです。

教師・講師をしていて、生徒は主観的・客観的な立場で物事の本質を見抜き、こちらが引き出したい以上のexpressを見せる生徒はかなり多く見受けられてきました。

でも高校生ほぼ全員、expressが下手なんですよ😅

ある意味、社会的にexpressすることを控えさせられてしまい、吐き出すことの恐ろしさを知ってしまったせいでしょう。

まだ、2、3歳児のようなもっと若い時の方がexpressは上手いと思います。

昨日、友達の子供(2歳?)がシンメトリーの構造をしたものをレゴブロックで作っていました。

それは何にであるか、どういうimpressを受けて作ったかはわかりませんが、きっとその子供に聞けば、素直に答えてくれるでしょう。

そういう時に言葉をたくさん教えてあげるととても賢い子供に育つのでは?と思い、彼に関心していました。

今、夏期講習を振り返り、英作文力が爆発的に上昇した生徒の要因を考えると一つ思い当たる変化があります。

それは「表情を見せた」ことです。普段はマスクをしていて何を考えているのか、わからなかったのですが、マスクをしなくなり、より豊かな表情を見せるようになって、会話が増えていきました。

そして、英作文の表現法も彼は彼なりの拘りを持つようになり、いわば「意見・主義」が芽生えました。

今までなら「ああしろ」「こうしろ」と言われ続けて、優等生らしく振る回っていたのが、私とのやり取りの中でimpressをたくさん受けて、expressをたくさんするようになり、間違えることに怖さを持たなくなり、わからなければ「調べる」という行為までできるようになり、凄く成長したと思います。

これはimpressがinput、expressがoutputと言い換えられるように思われますが、それとはまた違う「精神的・心理的な受容と表現」だと思います。

ブーブークッションは人によって動かされない限り萎みません。

でもその「人」となるのは誰であるのか、自分であるのか、先生なのか、上司なのか、親なのか、わかりません。

でもそこらを調べれば、expressする機会は見つかります。普段expressをしないから、感情が鈍くなり、物事の理解にも鈍感になってしまうんです。

賢い生徒はみんなexpressしているんです。impressだけで子供はうまく成長しません。

だから、本でもいい、漫画でもいい、ゲームでもいい、映画でもいい、あらゆる娯楽からたくさんimpressを受けて、その感動を言葉にして、expressしてみてください。

そこから自分の世界は変わります。

このnoteというのは便利です。そういう意味では。

最後に、「ゲーム」という娯楽に関して、様々な賛否があります。

私は「賛成」の立場にいます。

ゲームから様々なものをimpressしてきました。そのおかげで今こうして物事を語れる立場になりました。

ただ、expressの場にはなかなか恵まれませんでした。

しかし、ポケモンをして、様々な物事をimpressし、真似してみて、厳選して最強と思うポケモンの型を6体用意して、試合というexpressの場でレート2000越え、SS瞬間順位4位、SV瞬間最高順位7位という強者の域まで達せられました。

ゲームだけをしていたら賢くなりませんが、ゲームから得られる産物はたくさんあります。努力の仕方なんかもわかるようになりましたしね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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