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#12_イチゴ4割高推移 Xマスまで不足見通し

はじめに

 年末年始のイベントで人気の高いイチゴ。この時期になると、街のあちらこちらでクリスマスケーキの広告を見かけるようになりますよね。今年は様々な農作物が高温による影響を生じていると聞きますが、現在の状況を就農1年目の農家視点で報告してみたいと思います。

気象(高温)による影響

 当園においても高温による影響は少なからずあると感じています。イチゴが実をつけるようになるためには、花芽分化させる必要があります。この花芽分化は日長や温度、窒素などの影響を受けるとされています。今年は私が就農したということもあり、父親が張り切って多めに育苗したこともあり、平年並みをキープできています。何千本という苗が余分にできてしまった時は、どうするんだろうと疑問に思っていましたが、地域の仲間で苗づくりが上手くいかなかった人に配分するなどし、有効に活用していました。困ったときはお互いさま。農家の人は昔からこうして産地力を維持していたんですね。

報道内容

 シーズン序盤のイチゴの相場が平年比4割高で推移している。夏場の猛暑による定植遅れで例年よりも増量ペースが遅く、品薄高となっている。クリスマスに向けた業務需要が高まる12月も現状の出荷ペースでは数量がまとまらず、「不足感から高値となる」(東京の青果卸)見通し。

 イチゴの28日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は、平年(過去5年平均)比39%高の1キロ2506円だった。猛暑で育苗期の花芽分化や定植開始が遅れたことで数量がまとまらず、この時期としては出回りが少ない。主産地の栃木県のJAによると、前年に比べて定植の開始が1週間~10日遅れたことで「11月中下旬は、前年比で3、4割減の出荷量となっている」という。今後、クリスマスに向けてケーキなど業務用の引き合いが強まり、12月20日前後に取引のピークを迎えるが、「このままの出荷ペースでは需要期も少ない出回りが懸念される」(同卸)。

 栃木県内で「とちおとめ」から新品種「とちあいか」への作付け転換が進んだことも影響しそうだ。「とちあいか」に比べて業務ニーズが高い小玉サイズが出やすい「とちおとめ」の出回りが減ることで、「業務向けの取引は例年よりも高値となる」(同卸)見通し。

日本農業新聞 2023/11/29
https://www.agrinews.co.jp/news/index/199265

年末のイチゴの相場が高くなると

当然、相場は需要と供給のバランスで決まりますので、クリスマスシーズンなどの需要が増す時期は相場が上昇します。もともと春に実をつける植物ですので、11~12月は生産量が多くありません。
私なりの考えですが、気象による影響などにより、相場が高止まりしてしまうとイチゴを多く使用するショートケーキ等の販売量に影響がでます。ケーキ屋さんやコンビニはその他のフルーツを使用するようになるなどし、消費者(特に子供さん)の方が口にする機会が減少します。
そうしたことが繰り返し起きてしまうと、徐々にイチゴを好んで食べてくれる人が減ってしまうような気がしています。
まだシーズンの始まりですが、安定して供給し続けることの大切さを感じています。

おしまい

数ある記事の中からお読みいただき、ありがとうございました😊
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人生は一期(苺)一会。あなたからの一言お待ちしてます✨

Have a nice day! Thank you!

#ジブン株式会社マガジン
#クリスマスケーキ

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