#12_イチゴ4割高推移 Xマスまで不足見通し
はじめに
年末年始のイベントで人気の高いイチゴ。この時期になると、街のあちらこちらでクリスマスケーキの広告を見かけるようになりますよね。今年は様々な農作物が高温による影響を生じていると聞きますが、現在の状況を就農1年目の農家視点で報告してみたいと思います。
気象(高温)による影響
当園においても高温による影響は少なからずあると感じています。イチゴが実をつけるようになるためには、花芽分化させる必要があります。この花芽分化は日長や温度、窒素などの影響を受けるとされています。今年は私が就農したということもあり、父親が張り切って多めに育苗したこともあり、平年並みをキープできています。何千本という苗が余分にできてしまった時は、どうするんだろうと疑問に思っていましたが、地域の仲間で苗づくりが上手くいかなかった人に配分するなどし、有効に活用していました。困ったときはお互いさま。農家の人は昔からこうして産地力を維持していたんですね。
報道内容
年末のイチゴの相場が高くなると
当然、相場は需要と供給のバランスで決まりますので、クリスマスシーズンなどの需要が増す時期は相場が上昇します。もともと春に実をつける植物ですので、11~12月は生産量が多くありません。
私なりの考えですが、気象による影響などにより、相場が高止まりしてしまうとイチゴを多く使用するショートケーキ等の販売量に影響がでます。ケーキ屋さんやコンビニはその他のフルーツを使用するようになるなどし、消費者(特に子供さん)の方が口にする機会が減少します。
そうしたことが繰り返し起きてしまうと、徐々にイチゴを好んで食べてくれる人が減ってしまうような気がしています。
まだシーズンの始まりですが、安定して供給し続けることの大切さを感じています。
おしまい
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