孤独は常に

自分のことは誰よりも自分が一番わかっているべきだ。
と、言うよりも他人よりは理解出来るはずだ。今この瞬間、1人で文字を打ち込んでいる間にも自分とは時間を共にしているのだから。

自分の事は他人が一番よくわかってると言う人がいた。彼はそう言うくせに、彼の浅はかさを人に突かれるとものすごく反発する。口が荒くなる。
それがまた愚かでいつも嫌だ。
何もかもから適当に逃れ、刃の届かない所で剣を振るって勝ち誇る。そんな愚か者。
僕は彼の事を理解しきれない。だから彼が自分をどう思うのか、なんとなくでしかわからない。多分好きでは無い。くらいで、何がどうかは知らない。
ただ、僕は僕を嫌いな部分も好きな部分も両面を見てその意見の重みを判断できる。
二度と会わないだろうなという人に適当な嘘が吐けるところとか、仲良くしてくれている人にとにかく元気でいて欲しいとことか、その他諸々今までの経験からなんで自分が今こう言っているのかわかる。
当たり前のことをつらつらと書いている。この気恥ずかしさも僕ならわかる。
ただ、案外みんな自分の事は他人の方がわかっていると思っている気がして、それが“普通”になっていくのはすごく危険だなと思ったので、という言い訳を今更させて下さい。

他人が自分を分かってくれている事はとても稀有な事で、感謝している。
きっとぐちゃぐちゃで不安定な僕と友達でいてくれる彼らは凄い。心から尊敬している。
あっけらかんとしているつもりでも僕はきっと少しずつ陰鬱になっている。

話を戻す。僕の事は僕が一番分かっている。これは紛れもない事実だ。ただ、僕の事を理解してくれている人も少なくいる。自分の良いところを見つけてくれているから、僕は彼らを信じて僕の良いところは彼らの言葉を鵜呑みにしている。
反対に悪いところは嫌というほど分かるのでそれは少し直す。直さなくても良いかは友達に聞いてみたりする。そして少し気楽で良いんだと分かってくる。
他人は僕を分かっている訳では無く、ただ僕の良いところをそれぞれに合わせて咀嚼してくれているのだと思う。それを参考にして行動や言動を選択していく、表面的な自分を作り上げていく。
そして僕らが大人になっていく。諦観だけが大人になる道じゃ無い。

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