doumo,koncha.

普段は曲を書きます。雑多に文章を上げるつもりです。

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最近の記事

孤独は常に

自分のことは誰よりも自分が一番わかっているべきだ。 と、言うよりも他人よりは理解出来るはずだ。今この瞬間、1人で文字を打ち込んでいる間にも自分とは時間を共にしているのだから。 自分の事は他人が一番よくわかってると言う人がいた。彼はそう言うくせに、彼の浅はかさを人に突かれるとものすごく反発する。口が荒くなる。 それがまた愚かでいつも嫌だ。 何もかもから適当に逃れ、刃の届かない所で剣を振るって勝ち誇る。そんな愚か者。 僕は彼の事を理解しきれない。だから彼が自分をどう思うのか、な

    • カエルの鳴き声。

      「いいかい?自分の平凡さを受け入れることが大人への第一歩だよ。」 たまに言われたなと記憶を思い返してみた。 思い出したのは、何で大人になる必要があるのかと言う気持ちとそりゃみんな平凡だろうよ、三者三様に。と言う気持ちだった。  今でもあまり変わらないが、一つ変わったとすれば大人には誰しと必ず成っていくという現実を理解した事だ。 と言ってもこれは別にシニカルでもなければニヒリズムでもない。単に体は個々にに成長していき、考えは環境に応じて移ろい、立ち振る舞いは経験によって変化する

      • ぼったつ

        今朝ん銀世界今は 「残像になった雪」を残したアスファルト  名残惜しいと宣いのたうち回る、 首からみぞおち肩にかけて 掻きむしるように走る閃光、 反射材が白く映える ただ故郷に立つ。

        • 遠く至るこうふく20231027

          「幸せを掴む」とか「幸せになる」とかにいつも懐疑的になってしまう。 いつか自分もそうだったし、全く分からない感覚では無い。 だけど、幸せを何か遠いもので迎えにいかなきゃいけない物だと認識しながらも「何もしなくてもいい」と、兎角自己啓発や恋愛マスター、女性の味方等々、いろんな方が方々に適当言っているのが気に食わない。 昨今の日本ではそういった意味が無い自己暗示を促すせいで寧ろ、行き過ぎた個人主義が出来上がって来ている様な気がする。 それはまた誰かの寂しさになるし、悲しみになる。

          囃子

          憧れ 空が青いのは海が青いからだと言う。水は少量では透明で色の無いようだけど、その中に青い光を持っているらしい。 僕はその海に浮かんでいる。馬鹿馬鹿しい程に青く、広い。 沖に行ってしまった友達は小さくて吹き飛ばしてしまえそうだ。 束の間、心に僕以外などいない事を感じる。どこまでもついてくる自分が菊華の様にしなやかならいいと思う。 無いものをどれだけ再生したところで、少しずつ抜け落ちて間抜けな夢みたいになっていく。 それが思い出というものでノスタルジーを生む理由の一つなんだ。

          ミニマル等価交換

          前々から決めていた。今日は必要無いものを捨てて肩身の狭い6畳間を少しでも見栄え良くしたい。 胡蝶蘭の花束、香炉、革靴、エトセトラ、次は何かと探している内に宇宙に出た時の写真が出てきた。燦々と燃える粒々と臍の緒の様な管に繋がれた人間が写っていて、感情は読み取れない。何か蘇る記憶がある訳でもない。ただ、そこにいる人間が疎ましくて、これをすてなくてはいけないと烈情が湧いてきた。 消極的に淡々とただ疎ましい。いつの間にか沸いた蝶蝿への殺意の様な感情が喉のあたりでヒソヒソと蠢いている。

          ミニマル等価交換

          囃子

          砂糖 あの、、 一応顔を上げてみるとこちらに向かっているので、この人が待ち合わせをしていた人なのだろう。 「ああ、咲さん?」 「そうです!」 以前、菊華に長い間会えない時期、この咲は大器の心を埋めてくれた。とても優しい人間で、自分の後ろめたさを忘れてしまう程に気さくだった。 短い髪を束ね、セカセカとあまり慣れない様子の彼女に、 「やろうか?」と何度か声をかけたが 「いい!座ってて!」と跳ね除けられてしまう。 包丁がゴリゴリと鳴き、時々ブシューッと吹きこぼれる。 大器はあまり

          囃子

          夢 いつか、彼女の名の由来を聞いた事があった。 「んー、なんか上品な感じにしたかったんだってさ、」 と笑っていた。 僕の方も聞かれたので、「器の大きな人間になって欲しかったんだと」親に聞いたそのままで応えた。 彼女の名前はとても綺麗で華やかで、彼女にとても似合っている。白い肌が思わせる「真実」であったり「誠実さ」なんかもぴったりで彼女の名前を呼ぶ度に僕は嬉しくなってしまう。 子供じみた振る舞いをする時であっても、どこか風格を失わず彼女はこの世で最も重要な何からしく存在して

          囃子

          香水 電飾に彩られた樅木を見た菊華は、目を見開いて笑っている。 「綺麗」 僕はこの見ている情景をいつか忘れてしまうと空想に耽ったまま生返事をした。 「初めて見るものじゃないけど、何度か見てみると発見があるね、」 ついでに取っ掛かりを投げてみる。 「ん?何が?」 「ほら、あの下のカップル。2組いるでしょ?どちらも陰鬱な雰囲気をして」 「本当だね。」 ほのかに香莢蘭を嗅がせて、菊華はただ歩く。少し早い足取りに僕はいつも少し遅れて歩く。 「僕らが2人してああいう顔をしている事だっ

          存在しない、感想。20230718

           純粋な感覚などもう無いのだろうか。それとも初めから存在しないのだろうか。 例えば、今日の音楽発信はyoutubeによる所が大きい為、音楽も「観る」事で消費されている事が多い。 映像のないただの音の流れをはじめから聞いている人間は比較的少ないように思う。  そもそも音楽(に限らず芸術一般)の鑑賞は個人的な思い出とか心象に大きな影響をうける。 その音楽を聞いて浮かぶイメージはその人の経験だし、それによる感情だ。 だから知らないものは分からないし、分からなければ良し悪しの前に何も

          存在しない、感想。20230718

          簡単な事20230623

          昨日、「“共感”してくんないからつまんない」といわれた。 正直驚いた。“共感”しているつもりだったので。 ただ曰く、そうは見えなかったと言っていた。どうだっていいのだけど、「ああ、そうだね。なるほど」と心からつぶやいたのにそう見えなかったと言われても、どうしたらよかったのだろうか。 当人も冗談程度に言っている事だし、悲観をしているわけではないが、何かこれについては考えておいた方がいいと思うのだ。 伝えるというのは、小さな失敗の反芻によって向上する訳だし。 共感してほしかった彼

          簡単な事20230623

          定食

          奥の机が焦茶色に移っている。飲み口はその模様を正確に写さない。 ただ、歪めているのだ。世界にある光をくぼみの様な何かで。または冷たい光の粒達で。 日のささない窓辺に飾られた観葉植物は窓に目一杯葉をむけてひたすら光を食べている。 遠くで爺さんが「ラーメン1つ」と言うのを聞いて僕はここにきた訳を1つ思い出した。ただ僕はもう既に間違え戻る事は出来ない。曲げられてしまった光の様に。 ふと見やると時計はキャベツが溶けたような顔をしていた。きっと昔は白粉を叩いた美人だったのだろうが、今で

          旅先の道路案内標識をみた時みたいな気持ちがした。妙に晴れやかな空のせいだろうか。 現代建築が建ち並ぶこの市の駅前は車の往来が途切れぬ代わりに学生と萎びれた大人以外の姿はない。 図書館は休みだった。迷った挙句家を出たのに期限間近のこの本を返せない。思いもよらない事でも無いが、思いもよらなかった。 さて、どうするか。 青い自動ドアに写る僕が太陽光のせいでやけに白い。服が黒いせいだろうか。 スローモーションの様に自分の顔が歪むのをみていると、少し雨が降ってきたどうやら雨粒が流れてき

          LGBTQ+20230602

          「女にはわからない」とか「男にはわからない」と言う事で、性差を自分の言葉足らずや単純な至らなさの逃げ道としていないだろうか。 それを続けている人間が蔓延る日本社会にジェンダーレスだの、セクシャルマイノリティだの訴えたところで結局、被害者意識の助長にしかなり得ないだろう。 「わからない」のはなぜか。と考える事を投げ出してしまうから経済も発展しない。 起こっている事態の把握もままならず、ただ今までしてきた事を徒然に続けてしまう。  現代日本が抱える問題はそれぞれの表層的なもので無

          LGBTQ+20230602

          多様性という暴力、怒りⅡ 20230528

          怒りⅡ 20230528 今日は悪意を綴る。 どうして、阿呆に限って「価値観が違う」と言いたがるのだろうか。自分の無知や理解の至らなさを人に押し付けるために適当な理由をつけているに過ぎないといつも思う。 ただ、当人は本気で価値観の相違だと思っているし、自分は理解されないで良いと思っている気がする。そうで無いならただ、感性や価値観(延いては価値基準)というふわっとしたもので自分をカテゴライズする事で安心感を得ているのだろう。この世には理解の範疇を超えるものが多すぎるだろうか

          多様性という暴力、怒りⅡ 20230528

          膝小僧

          出かけようと思っていたのに いつの間にか本も読めない。 雨が降るって聞いていたのに 出かけようと思っていた。 太鼓やらダンスやら 子供達の笑い声やら 何やら賑やかな朝、 気だるげに起きて、 哲学書みたいな皮肉をいって 家出でもして寒さに怯えて 息にしがみつく様に 死に様はこんなだろうと気色の悪い見栄 ほんとは鳥の声と雨の音と心臓の鳴りだけ それだけあって、あとはもう一つ声があれば 何となくそれでいい様な気がする。 それでだめなのが分かるから また答えを探して占ってみる。 占星