見出し画像

【詩】またさよならと言う日に

シンクに落ちる水の音を
遮ったのは
雪に手を伸ばす僕らの声


机の中は美しく散らかってる
あなたに構ってるほど
暇じゃないんだと言っている

一生分かり合えない
明日になっても一年経っても
しょうがない
散らかったまま

時の止まったアーケード
駆け抜けて行った
薄く光を通した屋根の下
響かせた

時間が過ぎるのを
待っていた

きっと別れは明るく晴れた日

針を少し進めた暗い空
じっと見つめる私たち