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【突然交通事故にあった長男の闘病日記】10月4日(火) 194日目:失望

昨晩、長男の部屋で JUUL(電子タバコ)のカートリッジを見つけた。

長男はベッドの上に居て、私は何かの用事で部屋に入った時、カートリッジが入った箱と、使い終わった沢山のカートリッジがテーブルの上に見えないように隠れていた。

脳神経科医からは、最低2年はアルコールと喫煙は控えるようにと言われていた。
長男はそれを理解していると思った。

でも、理解していなかった。

病院からもらった紙を見せる。
「ここに、アルコールとタバコの摂取はしないように推奨する、って書いてあるでしょ!」
と私は怒りながらそれを指さした。

すると
「僕は吸ってない!
それに、ここに reccomend(推奨)と書いてある。
”推奨”は、”禁止”ではない」
と言い張る。

長男が退院する前に、この部屋は完璧に掃除した。
電子タバコなんてなかった。
それがある。

「カートリッジは、昔使ってたやつでそこのペンケースに入ってたんだ」
といいはる。

そのペンケースは、以前私が中を開けて片づけている。
カートリッジが入っている理由はない。

テーブルの上に散乱していたカートリッジも
「僕はしらない! 僕じゃない!」
と言い張る。

家には、夫と私しかいない。
夫はタバコは吸わない。
私もだ。

だとすると犯人は誰だ?
こんなに証拠を残していても
「吸っていない」
と言い張る。

そこから大喧嘩になる。

どれだけ私達が長男の回復に時間と手間をかけてきたか。

数週間前、長男は夫と外に買い物に出かけた際にJUULを購入して隠し持っていたようだ。

今日、長男の脳神経科医の医師に電話をする。
が、医師が留守だったので看護婦に医師宛にメモを残してもらった。

長男のこのような嘘は今回だけではない。
もう、このようなやり取りを8年以上続けている。

今回だけは、分かってくれると思っていた。
が、やはり長男は変わっていなかった。
簡単に約束は破られた。

すでに脳に損傷を負っているので、出来る限りケミカルな物を摂取して欲しくない。
脳梗塞や他の脳に関する病気のリスクを無くしてほしい。
なので、アルコールや喫煙等はやめて欲しい、いや、辞めないといけない。

私達では無理だ。
第三者の助けがないと先に進めない。

たぶん、死ぬまで長男は分かってくれないだろう。
私は長男に失望することに慣れてしまった。
悲しい。

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