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【突然交通事故にあった長男の闘病日記】9月10日(土) 170日目:やればできる!

アメリカに居ても日本のTVは見れる。

私はSlingboxを日本の実家に置いているので、それ経由でリアルタイムで日本のTV番組をパソコンや携帯で見ている。

VPN経由でTver、Abema TV、NHKプラスも見ている。

Slingbox、VPNを経由しなくてもYouTubeで沢山のチャンネルを見ることができる。

アメリカに居ても日本に住んでいる人達と変わらず同じ情報が手に入れられるなんて本当にラッキーだ。

”やればできる!”
芸人のティモンディの高岸さんが言ってる言葉。

長男は去年の今日、ある資格のコースに登録した。
仕事に関連した資格だ。

オンラインでの勉強と試験2回受験できるBundleのコースで$1700也。

オンラインで資格の勉強をしていたが3月末に交通事故で入院。
退院したのが5月初旬。

それから通院やリハビリに通っていた。

そのオンラインの資格のコースは有効期限が1年。
事故のためコースを数か月受講できなかったので、その期間のみ延長できないかと問い合わせをしていたようだが、返事はもらえなかったらしい。

9月10日でその有効期限が切れるので、7月頃から長男は毎日1時間半から2時間そのコースの勉強をしていたらしい。

で、期限切れがせまった昨晩、長男はオンラインでその資格試験をした。

朝、
「昨日の夜、テストをとって80%以上のスコアだったよ。congratulationのレターをもらった。もうパスしたから勉強しなくっていい」
と言っていた。

いや、試験にパスするとCertificationがもらえるはず。

長男にそのcongratulationのレターを見せてもらうと
”おめでとう、あなたはこのpretestで80%以上のスコアを取ったのでexam(試験)を受験できる準備ができました。云々”
と書いてある。

そう、長男は全くそのcongratulationのレターの中身を読んでいなかったのだ。

congratulationと書いてあるからパスしたもんだと思っていたのだった。

長男に言う。
「ほら、ここにexamを受けろ、って書いてあるよ。あなたがパスしたのはpretestで本番じゃないのよ! 今日で期限切れのBundleのコースなんだから今日中に本番のexamにパスしないと!!
2回examが受けられるBundleなんだから、1回目ダメだったとしても2回目も受けられるから。でも今日中に2回よ。時間を考えてスケジュールしないと」

昨晩のpretestは本番同様にビデオカメラで顔を映しながら3時間半のテストを受けたらしい。

「また150問3時間半のテストを受けないといけないの…」
とブツブツ文句を言っている。

「いいから今日中に本番のexamを受けるのよ。今日で期限切れなんだから!
あなたなら、やればできる!! がんばれ!!」
と気合を入れる。

長男は午後4時からのexamにsign-upした。

家の中のインターネット環境が悪くならないように、と不要な接続は全て切断しておいた。

私は外で庭仕事をしていると長男がやってきた。

「試験パスしたよ。ほら」
とラップトップコンピューターを持って私にそのcertificationを見せてくれた。

試験を始めて1時間しか経っていない。
「え、もう試験終わったの?」
と聞くと
「昨日のpretestと問題が殆ど似てたよ。選択問題でクリックしていくだけだから」

昨晩は150問を3時間かけて解いたらしい。
考えながら問題を解答した、と言っていた。
今日の本番は150問を1時間で解いたらしい。
殆ど考えることなく解答した、と言っていた。

「やればできるじゃん!」

脳に損傷がある長男だが、この資格試験をパスしたことに嬉しくなった。
もしかして事故前以上に頭の回転がよくなったのかもしれない、と思いたい。

「もう当分は勉強しない!」
試験勉強から解放された長男はそう言って携帯のゲームに専念していた。

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