【突然交通事故にあった長男の闘病日記】10月1日(土) 191日目:信頼
もう10月。
今年は長男の世話であっという間に時間が過ぎ去っていった。
去年は次男が大学に入学し、私達の子育てはひと段落したので夫と一緒に近場を旅行した。
夫とはこれからはアメリカ国内、海外を旅行していきたいね、と話していた矢先での長男の事故。
まさか次男以上に長男がこんなに手がかかるとは思わなかった。
幸い、長男は順調に回復している。
月曜からは職場復帰の予定になっている。
毎月、月始めは私の友人のギフトショップのweb site を更新する作業がある。
私は日本に居た時は、ソフトウェア会社で プログラマー & SE として働いていた。
アメリカに来てからは、子育てで忙しかったが、知り合いが私が プログラマー & SE と知ると、会社関係、個人からいくつかの仕事のオファ―がくることになった。
現地アメリカでアメリカ人を雇うよりも、日本語で通じる日本人をパートで雇うほうが安上がりになる。
ある時、アメリカの大学でプログラミング系を勉強したという日本人男性に仕事の引継ぎをしたことがあったのだが、まったく引き継げなかった。
余りにスキルが低くすぎたからだ。
データベース関係も理解していないし、システムの構造も分かっていない。
彼のホームページには立派なことが書いてあったので、それを信じた私がバカだった。
スキルは机上の勉強だけで習得されるものではなく、現場でどれだけ経験を積んだかが重要だ。
ただ、元職場では、あまりのストレスで数名の自殺者も出ていたようだ。
会社は公には公表していないが、社員間の噂で伝わってくる。
品質管理と締め切りに追われ、私は一時期、爆発しそうになったことがあった。
それもあって、私の子供達には
「ソフトウェア系の仕事にはつかない方がいいよ。本当に好きじゃないと、体を壊すから」
と言っていた。
自分で言うのも変だが、私は期限を守り、品質も保持し、で仕事をしていたので、アメリカでも仕事を貰えてきた。
信頼を築くには時間がかかるが、失うのは一瞬だ。
それをいつも子供達には言っている。
長男も仕事は真面目にやるタイプなので問題はないが、日常生活に難がある。
それが今回の事故に結びついたようなものだ。
ま、この事故で今のところ相当反省をしているようなので、この先どのように長男が変わっていくか、見届けていこうと思う。
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