【突然交通事故にあった長男の闘病日記】5月12日(木) 49日目: Amish
長男が大学病院の Shock Trauma Center の ICU に居た時に、Amish の家族を見かけた。
Amish の人達のことを知ったのは、私が学生時代 TV の映画で”刑事ジョン・ブック 目撃者” を見てからだ。
アメリカに引っ越してきて、ペンシルベニア州のランカスターに行くことがあった。
そこには、映画でみた Amish の村、人達がいた。
また、私の住む街から車で30分先のお店では、週末(木、金、土)にAmishの人達が食料品や家具などを販売している。
Amish の人達が作る家具は品質も良い。
ロッキングチェア、ピクニックテーブル、ダイニングテーブル 等、いくつかの家具を買ったことがある。
ICUでみかけた Amish の家族の人達は、男性一人、女性二人、だった。
きっと家族を見舞いに来ていたのだろう。
その後、彼らを見かけることがなくなったのだが、長男が移動したリハビリ施設でそのAmish の患者の人と家族をみかけた。
ちょうど、長男と一緒に私と夫が研修のためリハビリ施設内の理学療法をする部屋に行った時だった。
Amish の患者さんは、車椅子に座ってリハビリをしていた。
その横で、家族の男性がサポートをしていた。
私は Amish の人達は近代的な医療を受けないものだと思っていたが、やはり命などに係わる病気に関しては医療を受けているようだ。
ICUでは、Amish の人達の他に警察官にも会った。
夫が言うには
「たぶん、事件を起こしICUに搬入され、警察の調書が必要になったからだと思うよ」
そう、長男の居た大学病院の Shock Trauma Center は、アメリカ国内でも治安が悪い都市で有名な場所にある。
銃を使った事件も日常茶飯事だ。
ICU は非日常を感じる場所だった。
今日の長男は、昨日と同じ調子。
本人曰く
「頭が小さくなったと思う。シャツを脱ぐのが楽だった」
きっと気のせいだと思うが
「そうだよね。頭(脳)が回復してきてるからかもしれないよ」
と言っておいた。