【突然交通事故にあった長男の闘病日記】1月24日(火) 306日目:修行
早朝から夫の携帯が鳴る。
「早く迎えにきてくれ!」
と長男からのようだ。
手術の箇所が死ぬほど痛い、看護師が優しくない、等々 不平不満のオンパレードだ。
いい年した大人が、、、と思ってしまう。
長男がリハビリ施設に入院していた時にも同じことがあった。
昨日の手術は約6時間かかったようだ。
左眼が陥没しているため、眼を前に出すようにする為に周辺の骨の再建手術。
また、頬骨用のインプラントの挿入、など。
正確な位置にインプラントを入れたりする必要があるため、コンピュータを使って画像を見ながらの手術だったらしい。
頭蓋骨に専用の機械を付けるため、すこし傷がつくと事前に説明があった。
手術は成功したが、長男の顔は恐ろしく腫れあがっている。
醜い顔だ。
医師が、通常よりも腫れが出てるのは、麻酔と血圧(少し血圧が高かったようだ)など、色々な要素がある、と言われた。
この腫れも徐々に収まっていくようだが、本当に?と思うほどの腫れだ。
しかし、退院する長男を迎えに行ったはいいがベッドの上で文句ばかり言っている。
痛いのは分かる。相当な痛みだと分かる。
看護師の前ではいい顔をしているが、いないと看護師の文句ばかりを言う。
医者が来ると、コロッと物分かりのいい患者に早変わり。
そのくせ、痛みやら不平やら文句を親の私達に吐き続ける。
車に長男を乗せ家に戻る途中に、長男用の流動食を買うためにスーパーに寄る。
運転は私がしていたので、夫がスーパーに行ってくれた。
後部座席に座っている長男が
「トイレに行きたい!」
というので、スーパーのトイレに行けばいい、というのだが
「この酷い顔で外にでるのは嫌だ!」
と、また文句を言い始める。
結局、我慢できずに長男をスーパーのトイレに連れていく。
退院だけの一日だったが、疲れた。
長男の相手をするのに疲れた。
長男が独り立ちするのはいつになるのだろうか?
未だに親に依存し、有難みも感じていない長男をみていると情けなくなる。
これも私の人生の修行だと思うことにする。