【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月18日(月) 25日目:Physical Therapist
Physical Therapist : 理学療法士
これまで数回 physical therapist (PT)が長男の evaluation に来ていたらしいのだが、agitaion が酷く evaluation が出来なかったらしい。
今日は午後から PT が長男の evaluation をしに来た。
PTが来る前は agitation が酷く、枕、ぬいぐるみ、帽子、携帯電話を投げたりしていた。
携帯電話は床に投げると壊れると分かっているのか、ベッドに投げつけていた。一応、壊れては困ると分かっているようだ。
夫と私に対して、
「shut up」
「leave me alone」
と叫んだり(気管切開してるので叫べないが...)、中指を突き立てて怒っていた。
長男がトイレをする、というので病室から出て待合室で待つことにした。
しばらくすると長男からテキストメッセージが届いた。
「bring a change of clothing. preferably celtics fc shorts」
(着替えを持ってきて。セルティック(サッカーチーム)のパンツがいい)
「That and big tshirt」
(それと、ビッグサイズのTシャツも)
明日にでも持ってきてあげようと思い、返事に「OK」と書いて返信した。
テキストメッセージを送ってくるってことは、トイレも終わっていると思い病室に行く。
すると長男が
「着替えはどこだ?」
と夫と私に対して怒り気味に動作をしていた。
「明日もってくるよ」
と言うと
「OKって言ったじゃないか! 持ってきてないのならOKと返信するな!」
と怒っている。すごい剣幕だ。
「すぐに持ってこれないよ、家に帰らないと。ごめん、OKと返信した私が悪かった。次からはNOと返信するよ。」
と話す。
長男の脳はまだ正常な状態ではなく回復の過程なので、私たちもお互い目を合わせて笑っていた。
ここで長男に対して怒っても何もならない。
何事も辛抱だ。
しかし、こんな酷い agitation の中、なぜか男性 PT の指示には素直に従っていた。
長男の agitation の様子を見ていると、夫と私が部屋にいる時は結構酷い。
しかし、看護師, doctor, PT が来ると外面がいいのか、少し収まる。
ベッドから立つ。少しふらついていたが立てていた。
病室内を少し歩く。
病室外の廊下を歩く。
床に置いてある物に足をのせておろす、の繰り返しをする。
もしもの時のためにPTが側で補助をしていたが、一通りの動作はできた。
安心した。
PTが長男に対して言う。
「リハビリ施設に行くと、毎日3時間のリハビリがあるよ。
Physical Therapy, Speech Language Pathology, Occupational Therapy の3つだ。」
PT の evaluation 後、病室を後にし家に帰ることにした。
「家に帰るからね、バイバイ」
と言っても、今日は機嫌が悪いのか、さっさと帰れ!と手でサインをしていた。
帰り道の車の中では、夫と長男の話で盛り上がる。
で、いつも最後は「生きていてよかったよ。本当にラッキーだ」
家に戻りしばらくすると夫の携帯へ case manager から連絡があった。
リハビリ施設に長男用の部屋が確保され、また保険会社(health insurance)から長男のリハビリ施設への移動の authorization も取れたらしい。
今夜、長男はICUからリハビリ施設に移動するとのこと。
夫と一緒に喜ぶ。
明日から本格的に長男のリハビリが開始される。
長い道のりになると思うが、あせらず進んでほしい。
きっと今日の悪態含め agitation 中の出来事は忘れているんだろうな。
いつか長男に笑いながら話してやりたい。